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内容説明
音信のとだえた弟を捜しに、カンザスは単身アリゾナに乗り込んだ。頼みの綱は、弟の手紙にあったパクストン・ムーアという名の獣医だけ。彼なら弟の居場所は知らなくても、手がかりを知っているかもしれない。そして、疲れ果てた体にむち打って、その獣医を探し当てたとき、突然カンザスの胸がどきどきしはじめた。こんなときに彼を男性として意識してどうするの!確かに相手は戦士のように力強く、しかもハンサムでセクシーだ。けれど、今は弟を捜すという目的を忘れてはならない。自己紹介し、事情を説明しながら、カンザスは自分を値踏みするパクストンの鋭い視線を感じていた。彼もわたしを見て、何もできないかよわい女だと思ったのね。いつもなら不愉快に思うことを、今日は最大限に利用してやるわ。「わたしは見てのとおり意気地なしでかよわい人間よ。だからお願い、あなたに弟を捜すのを手伝ってもらいたいの」弟のためよ。カンザスはそう自分に言い聞かせた。
感想・レビュー
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