シルエット・ディザイア すべては誤解から

ブラウニング，ディクシー【作】〈Ｂｒｏｗｎｉｎｇ，Ｄｉｘｉｅ〉/三条 かほり【訳】

ハーパーコリンズ・ジャパン（1995/05発売）

• サイズ 新書判／ページ数 156p／高さ 17cm
• 商品コード 9784833527453
• NDC分類 933
• Cコード C0297

内容説明

ストーンは世界中の紛争や自然災害を報道するジャーナリスト。取材中の怪我のために、やむなく仕事から離れていた彼のもとにおばのアリスから久しぶりに電話がかかった。上院議員をめざす息子ビリーをスキャンダルに巻き込もうとしている、ビリーの別れた妻を、しばらくの間、監視してほしいというのだ。場所は、ノースカロライナ州沿岸にある小さな島コロノーキー。ストーンは気が進まなかったが、おばにおしきられ、南の島で休養するのも悪くないと思い、しぶしぶ承知した。ビリーの好みからいって、見栄えのする女性だろうと予想してはいたが、問題の女性ルーシーは、まるでラスベガスのコーラスガールのようだった。言葉をかわしてみたが、おばの話と違って、ちっとも悪女らしくない。いったいどうなっているんだ。疑問を感じながらも、ストーンはルーシーにどんどんひかれていき…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[糸車]

いくら検索しても見つからなかったのに偶然発見。裕福だが利己的なおばから連絡があり、息子と別れた嫁を調べてくれと言う。(息子が選挙に出馬する為のマスコミ対策)しぶしぶ南の島に休養がてら出かけて知り合ったヒロインは心が温かい自立した素晴らしい女性だった。何年も没交渉だったおばの悪口より、実際会ったヒロインを信じるヒーロー。義母の本心を知らず自分に自信を持たせてくれたと信頼を寄せるヒロインの純粋さが痛々しい。真実を知りたいとヒーローがジャーナリストらしくいとことの結婚で何があったか探り出す姿勢が◯。

2021/07/13