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内容説明
スイミングスクールを経営するケンドルは、花嫁姿のままチャペルを逃げ出した。結婚するはずだった花婿に式をすっぽかされたのだ。そこへ折よく花婿の友人らしき男が現れ、自暴自棄になったケンドルは男とドライブに出た。「わたし、捨てられたの」彼女は努めて明るく言った。なぜこの男が自分と付き合ってくれるのかわからないが、悲しみに暮れる悲劇のヒロインにはなりたくない。だが花嫁姿はまわりの好奇の視線を浴びるし、レストランでは酔っ払ってひんしゅくを買う始末。ついには男にホテルに担ぎ込まれてしまった。翌朝目覚めたケンドルは男の免許証を見て愕然とした。男の名はレイフ、大会社の社長、そして花婿になるはずだった男の兄だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
14
ヒロインがろくでなしの男と結婚しないで済んだのはラッキーだったとは思う。周囲からなにを言われたとしても最終的な決断を下したのは本人だった訳だし。でもヒロイン本人を知りもしないでヒーローがそれまで弟がつきあっていた女性と同類と決めつけ、結果として祭壇の前に置き去りにさせた罪は重いと思う!とはいえ、ヒロインの明るさに救われてお話全体は読みやすく楽しかった。ヒーロー父娘の抱える問題を解きほぐし信頼関係を築くことができたのも彼女のおかげ。確かに、ヒーロー弟にはもったいない女性。兄に出会えてヒロインもよかったのね。2015/05/16