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内容説明
「おじさんは怪物」少女はニックの枕もとで尋ねた。多忙な弁護士ニックは、休暇でこのグレンビルにやってきた。少女は滞在しているビクトリア朝風の屋敷の娘らしい。それにしても、とんだ起こされ方をしたものだ。しかし、それだけではすまなかった。少女が彼に向かって、何やら銀色の粉を頭からふりかけたのだ。そのとき、淡い金髪の女性が部屋に入ってきた。娘の非礼をわびる彼女が、この家の女主人バイオレットらしい。驚いたな。人のよい太り気味の女性を想像していたのに、こんな美しい人がいるなんて。あのきらきら光るものを振りかけられたせいで、ぼくの頭は混乱してしまったのだろうか。