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内容説明
スワイナイト産業の経営状態を調べるためにアナリストが来た。彼の名はP・ブラドリー。担当を言いつかったアナベル・ロイドは,男らしい彼に近づくのが怖くてならなかった。八年前の、忘れられない恐ろしい出来事―レイプ。有能だが堅くて隙のないキャリアウーマンの鎧を着てきたのは、その過去の痛手から自分を守るためだ。ようやく克服できたと思ったのに、ブラドリーが気にかかるたびに、恐怖が喉もとまでよみがえってくる。ひとつだけ幸いなのは、ブラドリーのほうはお堅いミス・ロイドになんかまったく興味を示さないこと。上司からは、今回だけでも愛想をふりまいてくれと言われたけれど、わたしにはできない。どんなにブラドリーの微笑みが温かくても。