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内容説明
二十七歳のメグはミズーリ州の小さな町で教師をしている。父を早く亡くし、母とふたりでつつましくも幸せな毎日だった。メグは町でも有名な財産家ニールとつきあっていた。結婚して温かい家庭がほしい…。そんな夢を抱くメグは、特に愛情を感じていないニールとの交際にも疑いを持たなかった。ハロウィーンも近い十月のある日、彼女の家に、小学校の同級生ジークが訪ねてきた。今は大農場主となったジークは、昔から大柄で威圧的。母の看病のため、ほとんど学校には来ない少年だった。久しぶりに彼に会ったメグは、その瞳の美しさに心ひかれる。冷静を装い用件をたずねるメグの心臓は、早鐘のように打っていた。ところが、ジークは彼女になんと読み書きを教えてほしいと頼んだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
23
母親が病に倒れ心配のあまり離れられず小学校へ行けなかったジーク。妻を亡くして息子に対して冷たかった父も亡くなり、小学校の同級生だったメグの所へやって来て意外な頼み事をします。大農場を立派に切り盛りしているジークが読み書きが出来ない?恥を忍んで頼みに来た彼の気持ちを思うと胸が痛いです。メグなら笑ったりしないで受け入れてくれるという信頼感が伝わってきます。その後ハーレクインらしく急に結婚。生真面目な二人が一緒に生活する中徐々に距離が縮まり、よそよそしいジークが他人に心を預けてくれるようになる過程がとても良い。2021/08/14