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内容説明
マディは離婚した前夫ウエストの母ローラから久しぶりに電話を受け、重い足どりで約束の場所に出向いた。ウエストは有名なＦ１レーサーだったが、五ヵ月前のカーレース中に事故に遭い、重傷を負っていた。事故のことは知っていたが、もう彼のもとへ戻るつもりはない。離婚後は過去を忘れるために理学療法士の仕事に没頭してきたのだ。いったい、おかあさまは今さらなんの用で電話をしてきたのかしら？いぶかるマディにローラは、事故以来かたくなに治療を拒むウエストの容体を話し、彼の看病をしてくれるよう泣きついた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
36
1988年初版、ひどい事故で立つことができないF1レーサーと、理学療法士として現在は生きている元妻の元さやモノです。丁寧に主人公の心情が描写されていて、夫を心配し続けることに疲れてしまった彼女に強く共感しました。彼も不器用ながらも真剣に彼女を愛しているのが伝わってきます。まさに怪我の功名、なお話でした。しかし、HQヒーローの職業って、時代によって変化していくなあ…といつも興味深く思います。この時期F1レースがとても人気が高く、有名なレーサーさんをよくテレビで見たなあ、と思い出しました。2025/05/24
糸車
15
F1レーサーの夫の身を案じる日々に耐えきれなくて離婚をしたヒロイン。看護師と理学療法士の資格を持ち、立派に自立した彼女へ元夫の母から連絡があり、レース中の事故で重症を負った息子の看護をして欲しいと懇願された。ヒロインにとってかなりの難題。自暴自棄になったヒーローに回復してもらいたい、でもまた危険なレースに戻って欲しくない。愛し合っていたけど互いに相手の気持ちが読めず離婚に至った二人がぶつかり合い、夫婦だった時より心が寄り添う様になった訳だけど、回復したヒーローの選択は…。読み応えがありました。2025/03/10
romaco
0
★★★ ヒーロー最後その選択でいいのかな2011/01/30
