内容説明
寿命一〇〇年時代の正しい過ごし方は、自宅と施設、どっち?明確なデータが決着をつける「個人の負担額、家族の幸福度、行政としての合理性」の観点からでた結論。
目次
第1章 介護の現場で起きていること―介護職の声と顧客データから何がわかるか(変わる介護のかたち;老人ホームと在宅介護;トラブル続発―介護の大問題)
第2章 なぜ、介護職12万人、財源1.5兆円が不足するのか(人材不足―誰が足りないのか;財源不足―どうなる介護保険財政)
第3章 毎年5割成長する介護企業の秘密(人材の秘密;経営の秘密)
第4章 こうすれば介護の人材・財政不足を解消できる(人材不足への処方箋;財源不足を解消する戦略)
第5章 それぞれの「希望」をかなえるビジネスモデル(介護問題を解決する新規ビジネス)
著者等紹介
宮本剛宏[ミヤモトタケヒロ]
1979年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校卒業。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、日清紡、ITコンサルティング会社を経て、2008年に株式会社ケアリッツ・アンド・パートナーズ設立。非常勤が主流の訪問介護事業において、正社員中心の事業運営を首都圏にて展開。2017年4月現在で社員数は約900人。訪問介護51事業所、デイサービス3事業所、居宅介護支援8事業所、サービス付き高齢者向け住宅2棟を運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rokoroko
10
介護業界は若い会社が多い。そこでは労務管理などを全く知らない若者が管理者となり昇進している。だからこそ経営者のきちんとした指導が必要なのに現場に出ていない経営者が現場の管理者を鼓舞し色々軋轢をうんで離職となる。介護現場で働いて定時に帰宅出来たことはなかった。利用者の暴力や暴言で心身も傷ついた。理想的な介護の会社があったとしてももう二度とこの業界に入りたくないと思いつつこうした本を読んでしまう。不思議 2018/04/16
GoJEF
4
介護事業(ケアリッツ・アンド・パートナーズ)を起業した著者が介護人材不足や介護保険財政の問題に対する提言も交えながら、魅力ある業界に変革していこうとする気概を感じられました。2017/11/18
刈谷
1
著者の宮本剛宏氏が、実際に介護事業所を50事業所以上運営している目線から現在の介護業界の課題、問題点を鋭く指摘している。 衝撃的だったのは、特別養護老人ホームの入居者のうち、低所得減免対象者70%、1割負担25%、正規の2割負担はわずか5%というデータもあります。利用者が負担できない不足分は介護給付金から補填されるということ。 負担軽減制度には資産審査があるが、実際には年金収入額が基準となっていることなど。 資産のある高齢者に税金ご投入されている構図はどうにかならないものでしょうか。2018/02/20
skr-shower
1
介護を職業にするにあたって、「オムツを扱った事があればなれた」、「嫁がしていた事」等の先入観が間違えていて、結果パートの賃金程度の給与で生活できない職業になってしまっている。介護されなければ生きていけない状況の長寿の現状といい、何の答えも出せていない。2017/09/07
こ~じぃ。。
1
今の賃金水準では人生設計出来ないことに対して答えを出せてないと思う。。2017/08/14