内容説明
不安発生!実はそのとき、脳内では謎の捜査官(バグ)が暗躍しているのだった…。不安が起きるしくみを解説し、克服のための練習法を網羅!この1冊で、人生が変わる。
目次
ざっくり把握!不安にならないための5つのPoint
準備編(不安についての基礎知識;ヒトが不安に悩まされる理由―脳の進化史の視点から;「脳のバグ」を理解する―「不安にならない練習」に向けて;「練習」の全体像を理解する)
練習編(診断テストで自分を知る;脅威を生み出さない練習―前頭前野を鍛える1;不安を打ち消す練習―前頭前野を鍛える2;扁桃体を穏やかにする―最新脳科学の知見を活かして)
著者等紹介
奈良雅弘[ナラマサヒロ]
キャリアサイエンス研究所所長。1959年山梨県生まれ。東京大学文学部卒業後、産能大学経営開発研究所(当時)入職を機に、HRD(人材開発)に関する理論研究者・コンテンツ開発者としての道を歩み始め、現在に至る。独自の理論体系と、それに基づき構築された教育プログラムを企業、人材教育会社に長年にわたり提供している。主たる研究テーマは「思考システムとしての人間」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chie
15
この本を読むと、不安を抱え込んでしまうのは、壊れてしまった訳ではなく、もともと脳のメカニズムにはバグが発生しやすいものなのだということが分かり、少しホッとする。不安というのは、結局自分が予測したことが起こってみなければ、解消できない。参考として老後問題との向き合い方が取り上げられていたけれど、他人の死や自分の死が不安になる時のことまでは触れられてはいなかった。その時が来るのを待っている様な気分になってしまう自分が嫌だ。その時が来るまで、できるだけのことができればいいだけのことなのだろうけれど。2021/06/13
トラバーユ
2
不安を抱く脳内メカニズムを扁桃体の観点から体系的にまとめた良書だと思う。前頭前野と扁桃体の関係性を人物に例えて説明してくれていて、すごくわかりやすかった。不安が生じることは自然なことで、前頭前野が十分に扁桃体をなだめられるうちは、特に問題ないのだが、前頭前野の機能が低下したり、慢性的に扁桃体が活性化したりすると扁桃体が暴走しだして、必要以上に物事を恐れ避けるようになる。対策としては前頭前野(理性)を鍛えてより盤石な体制を整えるかもしくは扁桃体をなだめる。ワーク付きなのでいつかやってみたい。2018/03/26
mooon
2
不安へのメカニズムはわかりやすかったが、対策がちょっとどうなんだろう?といった印象。 特に前頭前野へのアプローチが具体性、確実性にかける印象がありました。(疑ぐり深く、警戒心の強い人が手に取る本だからなおさら) 扁桃体へのアプローチは直接的、具体的で参考になった。2016/12/15
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- 和書
- ブラウン神父 集英社文庫