内容説明
独自の環境技術「SKYACTIV」の開発がクルマを、社員を、そしてマツダを変えた!
目次
1 マツダはスカイアクティブに社運を賭ける
2 「君たちにロマンはあるか?」
3 独自開発の道がフォードのお墨付きで開けた
4 「狙うのは、ボウリングの一番ピンだ」
5 ロマンを追っても、決してソロバンは忘れない
6 新たなマツダ・ブランド構築への道
7 たいまつは若い世代に引き継がれる
8 マツダはこれからも攻め続けられるか
著者等紹介
宮本喜一[ミヤモトヨシカズ]
ジャーナリスト。1948年奈良市生まれ。71年一橋大学社会学部卒業、74年同経済学部卒業。同年ソニー株式会社に入社し、おもに広報、マーケティングを担当。94年マイクロソフト株式会社に入社、マーケティングを担当。98年独立して執筆活動を始め、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふ~@豆板醤
29
マツダ車が気になっているので、読んでみました。クリーンディーゼルエンジン開発など技術の話は、読んでもあまり頭に残らなかったけど‥業界内のエコカー市場において出遅れているという事実を受け止めた上で開発に邁進する様子に圧倒された。「先行するエコカーを凌駕しろ」というスローガンを掲げ実現してしまうのは本当にすごい。「"世界一のクルマをつくる"、そんなロマンを追いかけよう」というフレーズが印象的。目標とは違う"ロマン"。その実現に向けてソロバンを弾く。このバランスを取るのが経営だと改めて考えさせられる。2016/10/28
りょうじ
21
上司から面白いと勧められた本!読んで良かった。世界の自動車シェア2%のスモールプレーヤーMAZDA。そのスモールプレーヤーが世界一のエンジンを作ろうと努力する姿勢がとてもカッコよく描かれていて改めてMAZDAが好きになりました。これを読んでスカイアクティブを積んだ車に乗りたくなったのは私だけではないはず(笑)2016/05/25
たー
19
マツダのスカイアクティブ開発ストーリー。素直に素晴らしいです。2016/05/13
C-biscuit
15
Kindleアンリミテッドで読む。最近嫁の車にデミオを購入したのもあり、マツダが気になる。この本はリーマンショック、東日本大震災などの不運が続く中に、技術で復活に挑んだドラマが書かれており、クルマ好きにも読み応えがある内容である。ほとんど図や写真がないので、わかりにくいところもあるが、エンジンを中心に既成概念への挑戦が細かく書かれている。個人的にはシャシーやミッションなども詳しく知りたいところであったが、走る楽しさはやはりエンジンというのは共感できる。ディーラーでの雰囲気や対応はこの本を読むとよくわかる。2017/06/26
asajee
7
ここに出てくるCX-5オーナーとして、購入前も後も、新技術に対するあくなきチャレンジスピリットはある程度知っていた。しかし、会社という組織の中で、人と人とのぶつかり合いがかなりあった上で、組織として同じ決意をもち、同じ方向に突き進むことができた。このことは、経済状況などの外圧や、フォードとの関わりを含めたこれまでの経緯も背景にあっただろうが、卓越したリーダーシップもあったであろう。こうして、そのよさが分かる人には分かる、というメーカーとしてその位置を確立できたのであろう。ますますマツダが好きになった。2018/07/29