内容説明
ロケット開発から宇宙保険まで、この1冊で、宇宙ビジネスの今がわかる。
目次
第1章 宇宙へ行こう!―多様な移動手段
第2章 宇宙の目―リモートセンシング
第3章 宇宙で過ごす―宇宙インフラ構築
第4章 宇宙の約束―法的・経済的検討
第5章 月で調べる―月面探査
第6章 月の水―月面活用
第7章 月で暮らす―月面都市
著者等紹介
中村尚樹[ナカムラヒサキ]
1960年、鳥取市生まれ。九州大学法学部卒。ジャーナリスト。法政大学社会学部非常勤講師。元NHK記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Haruki
6
日本企業の宇宙事業の取材に基づき、代表者の来歴含め事業構想、進展がわかる。AIS(VHF帯)→VDES(衛星利用)の構想。日本は中規模まではすり合わせで得意だが、宇宙など大規模はシステム工学で欧米が先端。またアナログは日本優位。宇宙保険のアンダーライター曰く6号機は高失敗率のジンクス有。内閣府がロケット打上げと衛星運用ライセンス付与を担うがサブオービタル機の扱いや消費者契約の壁等まだ厚い。PFIで官の資金の公共事業への効果的な展開が可能。月の極域は常時日射だが自転28日周期。11年周期の太陽フレアも懸念。2025/09/28
つかず8
6
オーディブル。日本一と記載されている通り、かなり網羅性のある内容だし、取材力の高さを感じる内容だった。最近よく聞くイーロンマスクのロケット一つとっても、ロケットの製造・発射・回収・再利用等の多くのセクターに分けることができ、そのセクター一つ一つに多くのサプライチェーンが存在することを認識できた。もちろん宇宙開発におけるロケットは単なる”移動”手段であり、他にも観光・宿泊・居住・建築・実験・環境・通信・衛星などといった宇宙関連ビジネスは山のようにある。日本はロケット開発においてはアメリカから3周遅れであるが2025/04/18
eda
2
「人工衛星第1号がうち上げられ、つづいて第2号。今度はわれわれの頭の上を、生きた犬ッコロが飛びまわっているというニュース。これにはアッといった。なんだ、科学の方がよっぽど芸術的じゃないか」 一九五七年にソビエト連邦が人工衛星の打ち上げに成功した「スプートニク・ショック」で、芸術家の岡本太郎が驚いている。2025/10/10
Kaede9.9
2
p.98 ・人工衛星(1.通信・放送衛星2.測位衛星 3.観測衛星) ・大きさ(1トン以上 大型衛星、1.1トン〜100キロ 小型衛星、100キロ以下 超小型衛星) ・費用(大型 最大で数100億円、開発時間5〜10年、小型衛星 数十億円) ・コンステレーション(星座)たくさんの小型衛星を低軌道に配置2025/02/20
いへ
2
宇宙開発後進国の印象のある日本でもロマン溢れる開発が進んでいることを知った。実現したらとても夢がある。2024/08/20