出版社内容情報
~本屋を憂(うれ)うあなたへ~
この本を手に取ってくださって、ありがとうございます。あなたは、きっと本が大好きな方か出版界の関係者なのでしょうね。そんなあなたは、日本から街の本屋が消える日が想像できますか?
なぜ今、街から本屋が消えていっているのだと思われますか?
この問いに対して著者の私が「本屋を殺す犯人を突き止める」訳ではありません。「出版社に原因がある」「本屋に責任がある」「取次が悪い」「読者の活字離れ」、それぞれ少しずつ当たっていても一面的です。本屋が消えつつある理由は、そんなに単純なものではないのでしょう。
この答えを出すために日本初の試みとして出版界のプロフェッショナル達が実名(一部匿名)で、それぞれの立場で本屋について熱く本音を語ってくれました。読者のあなたと一緒に出版界の現状を俯瞰(ふかん)しながら、問いの答えに近づいてゆこうと思っています。
この本を読み終える頃には、本屋が消え続ける理由も分かり、一方では本屋の明るい未来への希望も感じ取ることができるでしょう。
ようこそ、出版流通という名のラビリンス(迷宮)へ!
内容説明
なぜ、バタバタと書店は潰れるのか。本屋再生!識者30人からのメッセージ。
目次
第1部 本屋をめぐる厳しい現状(なぜ、街から書店が次々と消えていくのか;書店が消えれば出版社も無くなる ほか)
第2部 注目の個性派書店から見える希望(書店界の「再生請負人」登場;本屋ほど安全な商売はない ほか)
第3部 出版界の三大課題は正味・物流・教育(大きな再編が進む書店業界の実情;出版配送トラック荷物の半分は食料品 ほか)
第4部 提言―生き残る本屋の道(広島の過疎地域で世界と商売する;本好きが望む、本屋の形とは ほか)
特別寄稿 有隣堂 松信健太郎 「本は大切です。だから守ってください」は通用しない
著者等紹介
小島俊一[コジマシュンイチ]
出版取次の株式会社トーハンの営業部長、情報システム部長、執行役員九州支社長などを経て、経営不振に陥っていた愛媛県松山市の明屋書店に出向し代表取締役就任。それまで5期連続で赤字だった同書店を独自の手法で従業員のモチベーションを大幅に向上させ、正社員を一人もリストラせずに2年半後には業績をV字回復させる。それが評価されて「週刊ダイヤモンド」誌「地方『元気』企業ランキング」で同書店を全国中小企業300万社の中で日本一に導く。その後独立し、コンサルタントとして様々な業種の相談に乗り、講演会では自らの企業再生で実践した「成功のレシピ」を精力的に伝え、全国各地で「元気と勇気」を届ける活動に取り組んでいる。中小企業診断士、産業カウンセラー。元気ファクトリー株式会社代表取締役、政経懇話会講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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