出版社内容情報
内容説明
ビジネスや労働の世界でもいま、メンバーシップ型かジョブ型かという観念的な二分法の陰で、新たな第三の働き方=「自営型」と呼ぶべき働き方=が静かに、しかし急速に広がっている。雇用かフリーランスか、言い換えれば組織に属しているか否かにかかわらず、半ば自営業のようにある程度まとまった仕事を一人でこなす働き方である。
目次
第1章 日本企業の病根はどこに?
第2章 ジョブ型への幻想
第3章 自営型という新たな選択肢
第4章 台頭する自営型社員
第5章 日本企業の「強み」とは何か
第6章 自営型でこそ生かせる日本の「強み」
第7章 “ジャパンアズナンバーワン”の復活へ
著者等紹介
太田肇[オオタハジメ]
経済学博士。同志社大学政策学部教授(大学院総合政策科学研究科教授を兼任)。兵庫県出身。日本における組織論の第一人者として著作のほか、マスコミでの発言、講演なども積極的にこなす。また猫との暮らしがNHKで紹介されるなど、愛猫家としても知られる。『プロフェッショナルと組織』で組織学会賞、『仕事人と組織―インフラ型への企業革新』で経営科学文献賞、『ベンチャー企業の「仕事」』で中小企業研究奨励賞本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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issy
2
日本の雇用制度の変遷や欧米との比較などの調査研究を踏まえて従来のメンバーシップ型でもなく(最近流行りの?)ジョブ型でもない就労形態として自営型こそが社員のモチベーションも上がりテレワークを含む新しい働き方にも対応可能と主張される。官僚機構的な会社組織の中で分業的な役割を担いつつ異動を繰り返して徐々に組織内の階段を登っていくのではなくある程度のまとまりの仕事を「一人親方」が職人として切り盛りしていくのはむしろ近代以前の日本のワークスタイルにも通じる、と。2024/11/03
2-FU
1
勧められて。 スキルのある人にとっては理想的な働き方。しかし個人目線であり会社側目線ではない。自営型社員が増えれば会社がもっている性格、雰囲気や空気感などが作りにくい。それは経営者としては嫌うはずである2025/05/18
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