内容説明
リアル店舗は、感動する体験を提供せよ。グーグル、ウォルマート、IKEA、BMW、エスティローダーなどのグローバルブランドの戦略策定に関わった世界的な小売りコンサルタントが徹底分析する。
目次
序章 握手とハグが当たり前だった日々
第1章 “基礎疾患”のあるブランド
第2章 異世界へのタイムトンネル
第3章 食物連鎖の頂点に立つ怪物たち
第4章 大きな獲物が狙われている
第5章 新しい時代を生き残るリテールタイプ
第6章 小売りの技を極める
第7章 ショッピングモールの再生
第8章 小売の未来
著者等紹介
スティーブンス,ダグ[スティーブンス,ダグ] [Stephens,Doug]
世界的に知られる小売コンサルタント。リテール・プロフェット社の創業社長。人口動態、テクノロジー、経済、消費者動向、メディアなどにおけるメガトレンドを踏まえた未来予測は、ウォルマート、グーグル、セールスフォース、ジョンソン&ジョンソン、ホームデポ、ディズニー、BMW、インテルなどのグローバルブランドに影響を与えている
斎藤栄一郎[サイトウエイイチロウ]
翻訳家・ジャーナリスト。山梨県生まれ。早稲田大学社会科学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yyrn
26
小売に身を置く息子の業界を知りたくて読んでみた。買い物は日常の行動だからか欧米の事例でも理解しやすかったが、如何に「ブランド・人気」という存在が、はかなく幻に近い存在であるか、コロナ・パンデミックのような世界的危機の直面により一層顕著になったことを知る。元々なくても良いモノは多いのだろう。でも一旦落ち着くと人間の性なのか、嗜好品の購入や美食、旅行などの消費行動に走ってしまう。それはやっぱり、遊びのない人生はつまらないからなのだろう。▼休日の息子は一日中部屋から出てこない。webで情報収集も仲間との交流も⇒2022/03/17
Naota_t
6
#2029/★3.2/同著者の『小売再生』は示唆に富んでいたため大変参考になった一方、本書はそれに及ばなかった。本書の基本メッセージは前著と同じだ。手間暇をかけてまで足を運ぶ必要が本当にある店舗かどうか、「それならあのブランドだよ」と真っ先に消費者が答えてくれるかがポイントだ。そのために価値ある体験を提供できているかが重要である。それはコロナ禍を経ても変わらない真理だと思う。ーー「言ってみれば、店というのは…自社のブランドを見てもらうために、毎日何時間も生のCMを放映し続けているようなものである」p3002023/11/14
山のトンネル
6
★★★学びが多そう。パンデミックによって、日本の小売は大きな変化を迎えた。しかしながら、これは中国のデジタル化から示唆されていたことでもある。体験をいかに作るか?これを考えることは今後の小売りにおいて最も重要なことだろう。2021/08/15
モーモー
6
著者のパンデミック前にはもう戻らないという仮説は正しい。巨大な企業(アマゾン)が未領域分野(金融、教育等)に進出し、更に巨大化する将来。 ショッピングモールは厳しい。モールを箱としてとらえ、テナントから賃料を回収するビジネスは難しく、その場所を独自性のあるストーリーを描き、人々にそこに集いたいと思わせる必要がある。2021/08/08
Shohei I
4
コロナによるパンデミックで、これからの小売りはどうなるのか・どうしたらいいのかについて書かれた一冊。 仕事のことを考える上で読みましたが、いろいろな示唆を得られました。その中でも「問い」というものがキーワードだったように思います。「なぜ自社が必要とされるか」「今の売り場が何かの課題の答えであるなら、その課題とは何か」など、これからのことを考えるうえでとても有用な問いをもらいました。事業を通して顧客に何を伝えたいのか、それが時代を生き抜いていく上で必要なことだと思いました。2022/04/03