内容説明
セブン&アイHLDGS、ソフトバンクでデジタル変革を進めてわかった「DXの本質」とは?
目次
第1章 デジタルシフトとDX
第2章 成功=ヒト×DX
第3章 経営者の意識を変え、決意を促す
第4章 デジタル推進体制を構築する
第5章 未来を見据えた業務改革を進める
第6章 自社でシステムをコントロールする
第7章 変革風土を定着させ、加速させる
第8章 DXがもたらす未来を想像する
著者等紹介
鈴木康弘[スズキヤスヒロ]
株式会社デジタルシフトウェーブ代表取締役社長。1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。2006年セブン&アイ・ホールディングスグループ傘下に入る。14年セブン&アイ・ホールディングス執行役員CIO就任。グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。デジタルシフトを目指す企業の支援を実施している。SBIホールディングス社外取締役、日本オムニチャネル協会会長、学校法人電子学園情報経営イノベーション専門職大学超客員教授を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まる@珈琲読書
7
★★★★☆ ■感想:最近、自職場でもDXやAIに対する過剰な期待や妄想が先行している。本書を読んで、やはりDXは手段に過ぎず、目的をどのように設定し、そのための人材を育成し、必要に応じて手段としてのDXを活用するかどうかということだと感じた。また、昔のやり方にこだわる世代がボトルネックとなり改革を妨げるというのもよくあるパターンのようだ。結果、言葉だけが踊り、目的化したDXによりムダな投資がされるという現象が起きるわけだと納得。2022/10/16
キ♡リン☆か
6
DXを推進するリーダーに必要な知識やスキル、マインドセットが具体的に解説されており、組織内で確実に変革を起こすための道筋が明確に描かれています。 特に、社内の理解と共感を醸成し、部門間の壁を越えてチーム一丸となるアプローチは注目に値します。また、DXを確実に実現するための具体的な手法も示されており、実践的な指針として活用できる内容となっています。 ただいま、基幹システム開発のプロジェクトマネージャーをしておりまして、この手の本を多数読んでいます。大変勉強になるので、引き続き継続したいと思います。2024/04/05
Go Extreme
4
デジタルシフトとDX:デジタルシフトの波 成功=ヒト×DX:デジタル格差が瞑想に拍車 社内の人材育成がDXを成功に導く 経営者の意識を変え、決意を促す:信念を持ち、リスクを背負って行動 デジタル推進体制を構築する:体制つくり デジタル推進態勢構築6つの極意 未来を見据えた業務改革を進める: 業務改革こそDXの神髄 業務フロー図 自社でシステムをコントロールする:所有から利用へ 変革風土を定着させ、加速させる:巻き込み・定着 抵抗勢力 DXがもたらす未来を想像する:新しい社会常識 ハイブリッド・ワーキング2021/07/14
のるくん
3
DX(デジタル変革)推進を掲げるも迷走する企業は多いが、成功するかしないかは、それを決意するトップと推進するリーダー。『DXバブル』で終わらせないための『人』づくり。どんな改革にも変化や新しいものを拒む抵抗勢力が壁となるが、それを突破する『体制』づくり。それが「成功=ヒト×DX」の方程式。DXがもたらす『ハイブリッド・ワーキングの開始』『デジタル生産性の向上』『優秀な人材の定義の変化』『共創による新しい価値創造』の『変化に対応できる人』に自己変革できるだろうか。少なくとも抵抗勢力にはならないようにしよう。2022/01/19
shinko0925
3
デジタル変革の本質を「ヒト」と捉え、「DX人材」の定義を、単にデジタルに強いエンジニアやマーケターではなく、業務・システムを熟知した企業に変革を起こせる人、としている点、上記人材を社内で抜擢し育成することを推奨している点が印象的です。とかく「デジタル技術」に注目しがちですが、技術が進化しても「ヒト」が進化しなければ何も起こりません。変革は、技術が起こすのではなく、「ヒト」が起こす。2021/10/17