内容説明
親鸞聖人の教えは、なぜ多くの人の心をひきつけるのか?
目次
第1章 『歎異抄』わが心の恋人
第2章 「専修念仏」への道
第3章 法然、親鸞、そして唯円
第4章 道徳の延長線上に宗教はない
第5章 弥陀を信じた親鸞の究極の境地
第6章 現代語訳『歎異抄』
著者等紹介
梅原猛[ウメハラタケシ]
1925年生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長などを歴任。専門は哲学だが、文学、歴史、宗教など幅広い論客として知られ、「梅原古代学」を確立する。1999年、文化勲章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chantal(シャンタール)
82
まずはこれが親鸞が書いた物だと思っていた私の無知さ加減。弟子の唯円が親鸞の言葉として書いた物だとそこから始まる。「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」これがどうにも昔から理解出来なかった。なぜ念仏を唱えさえすれば悪人でも往生出来るのか?法然や親鸞の時代を考え、文字も読めないような人々でも救われる為にと言うのは分かる。でも自分で努力して善行しようとする自力はダメ、というのがどうにもこうにも・・凡夫が悟りを開くなんて絶対無理だから、念仏しなさいという事なのだろうが。梅原先生、私はまだまだ勉強が必要です。2020/02/24
ともゆき
8
なんとなく立派なお坊さんみたいな印象だったけど、親鸞とはこんなに激しさを持つ人だったんだと認識。この書も長い間、秘本として本願寺の文庫のおく深く秘められてきたほどの内容。こうした背景を踏まえてこれからも歎異抄に触れていきたいと感じた。2021/05/09
ジャズクラ本
4
○前半は法然、親鸞、唯円の関係解説が教科書的。後半は普通に歎異抄。2019/05/29
ぐんまくん。
3
どう理解していいのかわからない。 自力はだめ。とにかく阿弥陀さまの他力を頼む・・・ 何かを信じて努力する、とかではない。とにかく信じ、念仏を唱える・・ これだけ読み継がれているもの、理解できない自分に何かが足りないのだろう。2019/10/07
ナリボー
2
9/10 テーマの秀逸さ、歯切れのよい文体、そして何より筆者の熱意が感じられる作品だった。入門書の名の通り、平易で簡潔な表現で分量も少なく、歎異抄に対してより深く勉強したいと思わせられた。2022/06/30