内容説明
戦後の広島でヤミ市から身を起こし、売上高七〇〇〇億円超の一大流通チェーンを築き上げたイズミ名誉会長・山西義政は、どのような人生を歩んだのか―。小売業界に多くの革新をもたらした稀代の経営者の足跡をたどる。
目次
序章 イズミとセブン&アイ、50年目の業務提携
第1章 原点―焼け跡からの出発
第2章 小売の時代が来る!
第3章 「革新」の作法―変化を捉え、機を逃さず
第4章 人を生かせば「喜び」が循環する
第5章 挑戦と創造は続く
第6章 小売業の未来をどう描くか
著者等紹介
山西義政[ヤマニシヨシマサ]
1922(大正11)年9月1日、広島県大竹市に生まれる。20歳で海軍に入隊し、当時世界一といわれた潜水艦「伊四〇〇型」に機関兵として乗艦。オーストラリア沖ウルシー環礁への出撃途上、西太平洋上で終戦を迎える。戦後、広島駅前のヤミ市で商売の道に進む。1950(昭和25)年、衣料品卸山西商店を設立。1961(昭和36)年、いづみ(現イズミ)を創業し、代表取締役社長に就任。同年、スーパーいづみ1号店をオープン。1993(平成5)年、代表取締役会長。2002(平成14)年、取締役会長。2019(令和元)年5月より名誉会長。西日本各地に「ゆめタウン」などを展開し、一大流通チェーンを築く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nishiyan
13
イズミ名誉会長山西義政の自叙伝。生い立ちから現在に至るまで、イズミの成長とともに語っている。本書で貫かれているのは人の縁と感謝、そして決断力だろう。興味深かったのは戦時中、工機学校や潜水艦学校で学んでいたという話。伊400での苦労などは本書の本題とは外れるものの、また別の機会でじっくり聞きたいと思った。しきりに縁や感謝を語る中で、異質なのはペガサスクラブの渥美俊一氏との逸話。渥美氏の業績を讃えながら、自らのあり方を自虐的に語るものの、その筆致には一筋縄ではいかない戦後は経済人の気概を感じた。2019/06/22
チェリーニ
11
イズミ創業者、山西名誉会長の、その稀代の経営者の足跡をたどる書です。黎明期に大阪へ出店して駄目だと判断すると半年で撤退したことは驚きでした。!!「人を喜ばせたら、その喜びは自分に返る」との言葉に感銘しました。かく言う私もそうありたい。2019/07/20
古谷任三郎
7
西日本を中心に店舗展開しているイズミ、ゆめタウンの創業者の自叙伝。著者の山西義政は戦時中、潜水艦「伊四〇〇型」に機関兵として乗艦。戦後、闇市から商売の道を歩み、年商7000億円を生み出す一大流通チェーンを築いた。著者は「革新・挑戦・スピード」をモットーに、「大切なのは何よりも人を喜ばせること。そして、その喜びを共有すること。それが商いの基本、生き方の基本でもあります。「人を喜ばせたら、その喜びは自分に返る」、これが私の人生観」(P.202)だと説く。2020/09/10
Naota_t
5
#2072/★3.2/著者はゆめタウンなどを運営するイズミの創業者・山西義政氏。私の生活圏にゆめタウンはなかったが、仕事や、旅行で九州に行った際に存在を知った。全てを地域一番店にしなくては広げる意味はない。そこで暮らす人のことを考え、どのような店が必要とされているのか考え抜かねばならない。著者の述べる「地域一番店」「いい場所」を追求する姿勢は重要だ。時代とともにニーズが変わり、それに適応したものが生き残るのだろう。そのために社員を主役にすることが”個店経営”の鍵だと思う。これらは全ての小売業に当てはまる。2024/02/21
☆ツイテル☆
4
フライヤー2021/10/18
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