出版社内容情報
アフリカでは15分に1頭、ゾウが殺されている事実を知っていますか?広大なサバンナで暮らすアフリカゾウのレマが、密猟によって親ゾウを失いつつも、たくましく生きていく姿を描いたストーリー。
著者等紹介
滝田明日香[タキタアスカ]
幼少期よりほとんどを海外で過ごす。アメリカの大学で動物学、ナイロビの大学で獣医学を専攻。現在、ケニアのマサイマラ国立保護区の獣医師として動物の管理をしながら、追跡犬・探知犬ユニットの運営など、密猟対策に力を入れている
小林絵里子[コバヤシエリコ]
1970年東京都三鷹市生まれ。自然画家・イラストレーター。野生生物保全活動への貢献を指針としているアーティスト団体“Artists for Conservation”の会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
令和3年度小学校朝読書リスト 高学年 (朝読書で読んだ絵本や紙芝居はそのまま貸し出します) アフリカゾウの子どもレマは、いくつになっても牙が生えてきません。悲しい思いをしながらも自分の役割を果たしているレマ。ある時、自分以外の家族が人間に殺されました。象牙をとるためです。ひとりぼっちになったレマは、自分と同じ牙のないぞうを探す旅に出ます。そこで出会ったナエクと…。アフリカゾウの現状・問題が巻末に書かれています。2021/05/17
ケ・セラ・セラ
7
3年生に読み聞かせ。象牙と聞いて「ハンコ」と即答した子がいました。人間の身勝手な欲望のために殺されたゾウたち。条約で禁止されてもなお密猟や取り引きがある。じっくりと聞いてくれました。2019/02/15
くるた
6
アフリカゾウの密猟について描いた絵本。人間に家族を殺された傷心のレマは、仲間探しの旅に。長い旅のあと、パートナーを見つけて新しい家族をつくるというお話。解説ページで密猟の背景が説明されているのですが、本文中では人間側の描写は無し。その辺も本編に盛り込んでくれた方が良かったような…。絵はすごく綺麗です。自然保護について考えるきっかけになるかと思います。14分。2016/02/20
Tomo★
5
密猟によって、家族を失ったレマ。とても、可哀想。でも、ナエクに出会って、子供ができて、新しい家族ができて良かった。そして、ゾウの密猟がなくなるように願っています。2015/11/10
かお
4
幸せに暮らしていたゾウの家族は、象牙を取るために人間に襲われる。牙の生えなかったゾウが、殺された家族にお別れをする所は絶望的で悲しい。 人間が大金を得るための方法として、密猟がある。それ以外の方法で暮らしていければ…。支援活動をしている人がいると、初めて知った。2025/06/13