内容説明
「解雇」「うつ病」「労災」「横領」「採用」「パワハラ」「セクハラ」…労働事件のプロが、訴訟になる前に話し合いでトラブルを解決するための具体的なアドバイスを提供。
目次
第1章 労働事件は“百害あって一利なし”
第2章 労働事件の原因のほとんどは採用ミス
第3章 もめない組織・制度のつくり方
第4章 社員とのトラブルの円満解決法
第5章 社員がうつ病になったとき、どうするか
第6章 もめない解雇・退職の進め方
第7章 辞めた社員から内容証明が届いたら
著者等紹介
島田直行[シマダナオユキ]
島田法律事務所代表弁護士。山口県下関市生まれ。京都大学法学部卒。山口県弁護士会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
34
「条文ゼロでわかる」とあるように、難解な表現なしのわかりやすい人事関係手引書。著者の弁護士は、社長法務を専門とし、本書も中小企業経営者向けのスタンスだが、全てのビジネスパーソンに有用な一冊。2018/11/11
なっち
29
経営者でも何でもないが、ご縁があって読んでみた。現役の弁護士による中小企業の経営者に向けた本です。難しい専門用語を使わずにわかりやすい言葉で説明してくれています。人を雇うということはとても大変なことなんだなぁ… 2019/04/21
しゅうと
20
労使間のトラブルの勉強になりました。2022/02/27
tetsubun1000mg
8
中小企業の経営者向けに、退職者とのトラブル解決法の指南のようなタイトルですが、社員の採用、教育から始まって労務問題、パワハラへの対応など幅の広い内容となっていました。 人と人の問題となるため、法律論や相手を理路整然とやり込める対応ではなく、お互いが納得できる方法で, できるだけ早く解決策を検討して話し合う事を基本として進めているようです。 現職の弁護士ですが、依頼主の経営者側からだけではなく相手の心情を考慮した解決案を考えていく方針。 現実的な対応方針で納得させられる内容でした。2018/12/24
ふたば
8
書店でふと見かけて興味を持った。「中小企業の社長」という立場は、「会社のすべてを背負って、何かあれば全責任をとる」というスタンスにあらねばならない。社員の不正、セクハラやパワハラなどの社内トラブル、雇用者からの不満は、すべて社長のせいである。ナルホド、と納得した。大企業と違って中小企業の社長はほぼオーナー社長である。世代交代も家族継承で行われる。社長の心掛けが会社の社風や、業績を決めてしまう。大企業からは軽んじられることも多いが、中小企業の社長とはかくも困難なものなのだとしみじみ考えさせられた一冊だった。2018/10/25