「きたない子育て」はいいことだらけ!―丈夫で賢い子どもを育てる腸内細菌教室

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784833422536
  • NDC分類 493.91
  • Cコード C0045

内容説明

帝王切開と抗生物質に注意!ぜんそく・アレルギー・ADHDは予防できる、除菌・殺菌しすぎは万病のもと、飼うならネコよりイヌがいい?最新科学が実証!微生物のすごい力。

目次

第1部 わたしたちは微生物でできている(微生物と触れ合う子どもたち;ヒト・マイクロバイオームとは何か)
第2部 子育てと微生物(妊娠―何を食べるべきか;出産―微生物にまみれてこんにちは;母乳と微生物 ほか)
第3部 微据物と病気(肥満―現代の流行病;糖尿病―子どもの患者が増えている;腸の病気―腸にとって受難の時代 ほか)

著者等紹介

フィンレー,ブレット[フィンレー,ブレット] [Finlay,B.Brett]
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学教授。バクテリア感染に関する世界的権威。30年に及ぶ微生物研究で、450本の論文を発表する一方で、バイオテクノロジーベンチャーのInimex、Vedanta、Microbiome Insightsの創業者でもある。カナダの民間人が受けることのできる最高位の勲章、Order of Canadaの受勲者。バンクーバーで小児科医の妻と暮らす。成人した子どもが2人いる

アリエッタ,マリー=クレア[アリエッタ,マリークレア] [Arrieta,Marie‐Claire]
カナダのカルガリー大学准教授。腸内細菌と免疫についての研究者。最近の乳児のぜんそくと重要腸内細菌群欠如についての研究は、2015年にこの分野のブレークスルーとして注目され、世界中のメディアで取り上げられた。主要な学術誌に論文を発表している。2児の母親

熊谷玲美[クマガイレミ]
東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鳩羽

9
人間の体の内外に棲みついている微生物、マイクロバイオータの多様性が、小さい子供のうちに免疫系に刺激を与え、アレルギーやぜんそく、肥満などのリスクを下げるらしいということについての本。必要以上に抗生物質を使うことが、マイクロバイオームの環境に著しい影響を与え、どの菌がと分かっている疾患もあればそうじゃない疾患もあるけれど、無視できない要因の一つであるようだ。遺伝などとは違い、腸内環境も環境の一つとして改善しうるもので、リスクが減らせる(もしくは高まる)のが明らかなら、妊娠中から知りたかった。2019/06/11

Humbaba

4
誰もが体内に最近を宿している。ただし、その種類は人によって大きく異なっている。その基礎をつくるのが幼い時期であるため、幼少期の環境はとても重要になってくる。あまりにも衛生的に潔癖すぎる場合、確かに幼少期の病気は防げるだろう。しかし、そのかわりに長じてから体が弱いという別の問題の原因になりかねない。2018/02/06

Ramgiga

2
「あなたの体は9割が細菌」という似た内容の訳本を読んだが、同じ訳本でもこの本のほうが遥かに読みやすかった。マイクロバイオームの勉強を始めるのなら、この訳本はお薦め。 多細胞生物は細菌に囲まれる環境に発生した、そのため多細胞生物は細菌と共存する道を選択せざる得なかった。その延長線上に人類もいる。細菌との共生関係の解明は、まだその端緒に着いたばかり。アレルギー、癌、リュウマチなど免疫に関連する病気だけではなく、肥満や糖尿病、認知症などの神経疾患まで、細菌との共生関係から解明される日が来ることを願う。2019/08/06

スリカータ

2
読むのがなかなか大変な本だった。3人の執筆者が自分の身近な人の体験を書いているが、そのエピソードは蛇足では?と思うこともあった。巻末に参考文献の膨大な一覧はあるが、表やグラフが一切無いので、根拠の具体的な提示があったら良いと思う。清潔すぎる室内、外遊びしない幼少期と細菌との関係性は興味深く、帝王切開後の母乳育児がいかに母体に負担をかけるかサポートの重要性がもっと日本で認知されれば良いと思う。2018/01/07

vonnel_g

2
新たな臓器とも呼ばれる人間の常在菌と健康や病気に関する最新の知見を子育て中のお父さんお母さん向けに解説した1冊。抗生物質を使いすぎると細菌叢に影響して様々な悪影響が出るという話は結構怖い。清潔は適度でいいんだ、と知れば安心する親御さんも多かろう。ただしこの分野は知見が目まぐるしく変わるのでひとつの記述だけを鵜呑みにしてはいけない、という研究者らしい忠言も。また、ワクチンの重要性に1章を割いているのは反ワクチンの勢力が無視できないレベルになっているからだろう。2018/01/02

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