内容説明
サムライの精神をひと言で説明。外国人にもストレートに伝わる“松本式”新解釈83語。
目次
第1章 武士道の根幹―Foundation of Bushido(武士道精神―Samurai’s integrity;心がまえ―Spiritual backbone ほか)
第2章 武士道における勇―The courage in Bushido(士気―Morale;道―Moral compass ほか)
第3章 武士道を支える思考―Guiding Principle of Bushido(ハラ―The gravitational center;腹八分目―Less is more ほか)
第4章 武士道と生活・文化―Bushido,life and its culture(火山と母性―Volcanic motherhood;母性―Motherhood ほか)
著者等紹介
松本道弘[マツモトミチヒロ]
1940年大阪府豊中市生まれ。関西学院大学卒業。日商岩井、アメリカ大使館同時通訳者、日興証券、NHK教育テレビ「上級英語」講師などを歴任、現在、国際ディベート学会会長。私塾「紘道館」館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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momogaga
22
図書館本。新渡戸稲造の武士道を以前から読みたいと思っていました。まずは、超訳で挑戦。安易な気持ちで読みましたが、西郷隆盛をリスペクトしている作者の思いは受け止めることができました。次は、本物の武士道を読みます。2017/04/21
さき@merry
13
「気合」「空気」「道」「眼力」…日本語を使っても、簡潔に説明するのは難しい。このような〝武士道精神〟の込もった言葉を、簡潔に英語で訳しています。日本独自の言葉を違う言語で表すためには、日本語で説明するレベルよりもさらに深く理解して本質を掴み、シンプルにする必要があります。そうしてできた英語は、日本語よりもストレートに理解できる。難しく捉えてた言葉が、英語でスッと入ってくる感覚は楽しいです。古風な日本語と、それに添えられたシンプルな英語が美しい。英語も勉強できるし、音読に使いたい。2016/07/08
太郎くん。
6
「義」「仁」「誠」を英語で言うと...?「腹八分目」は...?てな感じで、英語で説明するためには日本語を理解していないといけない。そこに来て武士道-BUSHIDO-である。うん、上手く説明出来ませんね(笑)本書は新渡戸稲造の著した日本の精神=BUSHIDOにまつわる言葉を、和文と英文両方で表現していて面白かった。(英文の方は半分流してたのは内緒)あとは、元服の本来の意味を知って昔の武士の覚悟のすごさを感じた。2016/05/24
Kentaro
5
ダイジェスト版からの要約 武士道精神の背景には、足るを知る、即ち「ほどほどがちょうどいい」という日本人の美徳がある。「More is better.」ではなく、「Less is better.」です。欲をかいてはいけません。腹八分目がちょうどいい。「もっともっと」からは、美も徳も生まれないのです。残念ながら、昨今の人々は短期的な「利」ばかりを追っているように見えます。長期的な信用につながる「義」が消えてゆくようにも思えます。「利」も「義」も、両方備える。すなわち「清濁併せ呑む」という姿勢が足りないのです。2018/04/08
Junya Akiba
2
「武士道」に関連する言葉たちとその解説の英語への「超訳」。基本的に日本人を対象としているが、是非、アメリカ人やイギリス人等、英語を母国語としている外国人に読んでもらいたい。(かなり美化されているけど、それがまた良いかも。)ところで本文の英語訳は私には難しくて、納得できるところがあったり、なかったり。でも、英語の言い回しで参考になるところはたくさんあります。本当なら辞書を片手にもっとじっくり読んだほうが勉強になるのでしょうが、読み流してしまいました。。。2017/12/10