内容説明
一橋大学・神戸大学ビジネススクールの教授が、複雑化する経済・経営の問題を読み解き、その本質を理解するための思考法を解説。
目次
講座1 複雑化する世界・日本の経済を読み解く(過去三〇年間、日本の経済環境はどのように変わったか?―ケーススタディ・今、経営者育成が求められる理由;アメリカ経済の変調は、日本経済にどんな影響をもたらすか?―ケーススタディ・内心忸怩たる日本とアメリカの変調 ほか)
講座2 強い良い会社になるための戦略的課題(教科書にある「まず戦略ありき」は、ビジネスの常識か?―ケーススタディ・「戦略と組織・人」どちらを優先すべきか;分権的ネットワーク型組織を、有効に機能させるには?―ケーススタディ・組織の分権化による自由度の問題 ほか)
講座3 世界の工場「中国」の本質を検証する(華南を「世界の工場」にした「広東型委託加工」とは、どんなシステムか?―ケーススタディ・一〇年間賃金を上げなくてもすむ仕組み;中国の本質的な問題を解く鍵は何か?―ケーススタディ・過剰人口と戸籍(戸口)制度 ほか)
講座4 ビジネススクール流「問題の捉え方と解決法」(合理的な意思決定が陥る「合理性の罠」とは何か?―ケーススタディ・基本的な価値基準「合理性」が持つ両刃の剣;企業の不正を防ぐ現実的、具体的な対応策とは?―ケーススタディ・多元的価値基準を先慮した判断 ほか)
著者等紹介
伊丹敬之[イタミヒロユキ]
1945年、愛知県生まれ。一橋大学商学部卒業、カーネギーメロン大学経営大学院Ph.D。現在、一橋大学大学院商学研究科教授。75年から83年にかけて、二度にわたってスタンフォード大学ビジネススクール客員准教授
沼上幹[ヌマガミツヨシ]
1960年、静岡県生まれ。一橋大学社会学部卒業。同大学院商学研究科修了。成城大学専任講師を経て、現在、一橋大学大学院商学研究科教授。商学博士。専攻は経営戦略論、経営組織論、経営学方法論
関満博[セキミツヒロ]
1948年、富山県生まれ。成城大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修了。専修大学商学部助教授を経て、現在、一橋大学大学院商学研究科教授。経済学博士。専攻は地域産業論、中小企業論
加護野忠男[カゴノタダオ]
1947年、大阪府生まれ。70年、神戸大学経営学部卒業。75年、同大学大学院博士課程修了。現在、神戸大学大学院経営学研究科教授。経営学博士。79年から80年までハーバード・ビジネス・スクール留学。専攻は、経営戦略論、経営組織論
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