内容説明
人よりいいモンを「損得抜き」でつくる。それが江戸前。
目次
第1章 名人の原理(料理の基本を本気で語る;ちゃんと歩く、ちゃんと立つ ほか)
第2章 名人の言いぶん―対談 小野二郎(「すきばやし次郎」主人)×早乙女哲哉
第3章 名人の眼力(調理道具はどう選ぶか;使えるやきもの論 ほか)
第4章 主客の間合い―対談 山本容子(銅版画家)×早乙女哲哉(「みかわ」という店)
著者等紹介
早乙女哲哉[ソウトメテツヤ]
1946年、栃木県藤岡町に生まれる。中学校卒業後、「これ以上学校で学ぶものは何一つない」という父親の言葉に従い、東京・上野広小路の「天庄」に弟子入りする。76年、日本橋茅場町に「みかわ」を開店。修業時代から独自に培ってきた天ぷら理論を具現化し、次第に江戸前天ぷらでは第一級の店として知られるようになる。以後、テレビ、雑誌の取材は数知れず、96年にはエッセイ集『天ぷら道楽』(講談社)を書き下ろしている。天ぷらのみならず料理全般、あるいはやきものなどの美術工芸や骨董にも精通
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感想・レビュー
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SU
1
面白かった。料理人とトレーナー、ジャンルは違えど凄く参考になりました。2014/11/18
ゆっぴー
0
名人とは何かということが非常によくわかります。 何気なくやっていること、誰でも出来そうに思えることの裏に、論理的な裏付けと想像を絶するチェックがあります。それがあるから、いつでも同じレベルの仕事ができるということです。たまたまではお客からお金は取れないし、プロではない。2014/09/28
かまぶろ
0
林修先生の生きざま大辞典を見て早乙女哲哉氏を知り、この本に辿り着きました。amazonでは高値がついており、入手が難しいので図書館にて読ませてもらいました。天ぷら一筋にまっすぐ生きてきた方の言葉は示唆に富んでいます。「天ぷらの衣の性能を追求すると霜柱のようにサクサクになる」 高温で調理する天ぷらと氷点下で発生する現象が結びつく感性に恐れ入りました。文庫本でぜひとも再出版して欲しいと思います。 2014/09/22