美術愛好 - ヨーロッパの美術館と観衆

美術愛好 - ヨーロッパの美術館と観衆

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  • サイズ A5判/ページ数 235p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784833221924
  • Cコード C1070

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

9
国立統計経済研究所のアラン・ダルベルとの共著である本書は、数理モデルを駆使しつつ、教育が能力格差を生み、文化資本が階級と関係し合う様を、美術館に来場する観衆を例に、美術を愛好する階級形成と資本主義的な文化の生み出す排除の構造を検証する。美術教育を受けた者はその知識を前提に美術館内の絵画彫刻を鑑賞し理解するゆえに、個人レベルでは理解の格差を、社会レベルでは一定の教養を享受する者たち以外を排除する言説を生む(わかる人はわかる)。本書のモチーフはカント『判断力批判』とマルクス/エンゲルス『資本論』にあるという。2024/05/15

demoii

2
文化的欲求は、最も搾取されている人間ほど、搾取されていることに気がつかない。わたしの中のギリシアのイメージがまた一つ崩壊した。社会学的事実は知ったところで自分ではどうしようもない事のが多いからなあ2012/09/07

Rei Kagitani

1
統計と数式に面食らわされるが、述べられていることはとても素朴。今となっては目新しい感じもしないのは当たり前かもしれない。2016/01/26

さとう

1
ヨーロッパにおける美術館の客層とその階級分析。面白い。この日本版誰かにやって欲しいなー2010/09/03

Bevel

0
5年越しで読了……人と話しているとすぐに趣味マウントを取ってしまう自分の生態を切り開いて見せてくれるような本。これを読んだので反省して、明日から気をつけます。ところで筒井清忠先生というのはもしや…?2024/07/13

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