内容説明
今日この頃はコロナの影響もあって、観音様を参拝に訪れる人の姿は多くない。とは言え、心通う庶民の祈願の地とあって、こんな時でも祈る人の姿は絶えることはない。…ひとつ変化があるとすれば、コロナ退散の護摩札が増えていることくらいだ。変らぬ存在は、己が身を知らず知らず穏やかに保ってくれる。まして、この一年の目まぐるしい変化を思うと、なおさらありがたく思える。二人は、コロナ封じを願い、そして自身が健康であることに感謝して、手を合わせた。(「ふたつ沢瀉」)。歴史といまが交差する“まち”大須・金山・東別院界隈。なごやに生きる人々の日々の哀歓を描く「人間劇場」3幕。
著者等紹介
大島誠一[オオシマセイイチ]
1949年(昭和24年)名古屋市に生まれる。大学中退後、版画・絵画製作を続けている。日動画廊グランプリ展入選を経て、名古屋市民ギャラリー他で個展多数。作品は抽象具象分け隔てなく、自由な創作意欲による。創作活動の土台は、あらゆる分野に通底するとの考えのもと、70歳にて文筆活動をはじめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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