内容説明
胃が変形しているため食道を通過したものは瀑のように小腸に落下する。胃には何も止まらないから、つねに空腹感がつきまとう。大食漢といわれてきたのはそのせいか。何十万人に一人の瀑状胃と診断された著者が、以後は堂々と食いまくる。まもなく92歳の歌人が綴るウィットに富むエッセイ集。
目次
瀑状胃物語(わが胃袋は瀑の如し;立食パーティーの法則;フォアグラ哀歌;大歌人と鰻;つくる人を見る ほか)
その他あれこれ(スター誕生せず;朝日訴訟について;元号について;ギョメイギョジ;やっぱり神であった・天皇陛下 ほか)
著者等紹介
伊藤安治[イトウヤスジ]
1923年、名古屋市で生まれる。1944年、現役入営、入隊中肺結核となり、以後13年間療養所で療養生活。この間短歌を始め『アララギ』に入会。のち同選者となる。同誌廃刊後、後継誌『青南』選者に。ほかに「榁の木」選者も。現代歌人協会会員。1958年、砂糖元卸商に入社、のち経営者となり、中小企業家同友会に入会。エッセイスト集団『飛翔』に入会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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