内容説明
移民国家・アメリカの誕生と変貌のプロセスをさぐる。アメリカは世界中の人種・民族を受け入れ〈メルティングポット〉の中で同化することにより「新しい人間」=アメリカ人を生み出してきた。世界各国で移民問題の新たな局面が生起する現在、〈メルティングポット〉再構築の可能性を検証する。
目次
プロローグ
第1章 「アメリカ人」農夫クレヴクールが描いた先駆的〈メルティングポット〉―「育ての母」の広い膝に抱かれて移民は「新しい人間」(アメリカ人)に生まれ変わった
第2章 フロンティアの〈るつぼ〉のなかでアメリカ人は生まれた―歴史家ターナーの描いた〈メルティングポット〉
第3章 ユダヤ系英国人作家の描いた〈神の聖なるるつぼ〉―イズレイル・ザングウィルの戯曲から誕生した〈メルティングポット〉
第4章 シオドア・ローズヴェルトの新移民同化政策―二〇世紀初頭のアメリカ化運動と第一次世界大戦の影響
第5章 アメリカ化運動の実践とその問題点―クリーヴランド市の取組みを中心に―ジェーン・アダムズらの草の根のセツルメント運動から学ぶ
第6章 文化多元論者による〈メルティングポット〉批判―ホーレス・カレンとランドルフ・ボーンの思想の先見性とその限界
第7章 社会学者による〈メルティングポット〉の実証的検証―〈メルティングポット〉は一つではなく、エスニシティは溶けていなかった
第8章 「多文化主義を」めぐる論争―アメリカは「分裂」に向かっているのか―「多文化主義」をいかに乗り越えるか
第9章 新移民第二世代の同化はどこまで達成されたか―計量的指標を用いた実証的調査によって明らかになった同化の実態
第10章 白人はマジョリティの座から転落するのか―「マジョリティ・マイノリティ社会」の幻想
エピローグ 〈メルティングポット〉の復活をめざして―「アメリカ人になる」ということは何を意味しているのか
著者等紹介
村井忠政[ムライタダマサ]
1941年、東京都に生まれる。東京外国語大学英米科卒業後、東京都立大学大学院社会科学研究科修士課程へ進学。1974年、同研究科博士課程中退(社会学修士)。北海学園大学教授を経て名古屋市立大学大学院人間文化研究科にて社会学教授を務める。現在、名古屋市立大学名誉教授。名古屋多文化共生研究会を主宰。専攻分野は移民の同化、エスニシティ、外国人労働者、多文化共生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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