内容説明
ゲートウェイ・シティの誕生。その交易・交通/産業・文化に果たしてきた機能を、地理的条件と歴史的背景からひもとく。
目次
第1章 ゲートウェイ概念と交通、産業、都市の地理学研究
第2章 アジア・ヨーロッパ旧大陸における歴史的交易路
第3章 ポルトガル、スペイン、オランダによる海外拠点の開発
第4章 アメリカの国土開発で生まれた海と陸のゲートウェイ都市
第5章 カナダ、オーストラリアのゲートウェイ都市の形成と発展
第6章 中世・近世の日本で活動した主な港と江戸四宿の役割
第7章 近代日本における開港と産業発展・国土形成に果たした役割
第8章 近現代における名古屋駅のゲートウェイ機能の展開過程
第9章 名古屋港が果たしてきたゲートウェイ機能の歴史的展開
第10章 戦前の軍事飛行場をルーツとする国際空港の発展過程
著者等紹介
林上[ハヤシノボル]
1947年岐阜県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科史学地理学専攻博士課程修了。文学博士(名古屋大学)。名古屋大学名誉教授。現在、中部大学大学院国際人間学研究科歴史学・地理学専攻、人文学部特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スプリント
6
ゲートウェイという観点で世界各地の都市の成り立ちと役割について解説しています。 名古屋および名古屋港についてかなりのページ数を割いています。2024/05/17
四色しおり
1
都市形成の原理を地理と人がつくる交通機関から読み取る。 特に名古屋市の形成について順序だてて、 ・都市周辺の地勢 ・有力人物がどうインフラを作りたいと考え実行したのか ・どのように設計されたのか が都市の在り方を決めると詳しく説明している。 逆に、最大の投資を受けても成長できなかったウィニペグのような事例も紹介している2024/04/29
お抹茶
1
世界のゲートウェイに注目。集約化で空間管理や空間移動の効率性を高めるのがゲートウェイ。ゲートウェイは,谷間の出入口や大河の渡河地点,港湾など二つの異なる世界の境目となることが多く,単純な交通の結び目である結節点とは異なる。2020/07/04