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内容説明
72歳の老婆が書いた千枚の遺稿が発見された。まさに“驚愕”の松平三代の記だ。維新後、祖父は“二君にまみえず”と家屋敷、娘四人を売り飛ばし、自らは乞食にまで落魄。将軍の側室から一転、船頭の妻となった大伯母。旅の途次襲われ盗賊の女房にされたその妹。御一新の大変革のもとで起きた筆舌に尽くしがたい数奇な出来事と女たちのしたたかな生きざまを描いた迫真の手記。
目次
第1章 御一新
第2章 売られた娘たちの消息
第3章 甚之進、流浪の旅
第4章 不思議な縁
第5章 母と二人の大伯母
第6章 私の娘時代
第7章 私の結婚
第8章 悩まされつづけた日々
第9章 山の暮らし