内容説明
パンデミック後の大正・戦前昭和は「戦争の時代」へと進んだ。何故そうなったのか?世間ではそれをどう見て、どう感じていたのだろうか?本書はそうした時代の庶民の気分を、一個人が残した百五十冊のスクラップ帳から読み取れないかという試みである。
目次
松井弘という人
大正九年 京浜の趣味人たち
大正九年 岡崎納札会
大正九年 暴風雨の中を富士登頂
大正十年 岡崎の趣味人たち
大正十年 松井弘と玩具
大正十年 消毒割箸と軍艦矢矧
大正十二年 東遊廓成る
大正十四年 商売の趣味化
大正十四年 大正末の洋食
大正末 消へる藤傳
大正十五年 大正から昭和へ
昭和二年 昭和が始まる
昭和二年 多摩御陵参拝へ
昭和二年 青い目の人形
昭和二年 大演習と岡崎行幸
昭和二年 みどりの家
昭和二年 『趣味泉』発行
昭和三年 岡崎石工藝術研究所
昭和四年 ○○デーの流行〔ほか〕
著者等紹介
嶋村博[シマムラヒロシ]
1953年生まれ。愛知教育大学美術科卒業。愛知県立高校に美術科教諭として勤務、『愛知県史』特別調査委員を兼務。現在名古屋芸術大学非常勤講師(考現学)、岡崎市家康館企画展示委員。岡崎地方史研究会会長、日本民俗学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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