内容説明
新大陸古代文明に憧れ単身メキシコへ。ままならぬスペイン語に奮闘しつつ、遺跡発掘現場で働き、35歳でアメリカの大学に入り直して考古学者の道に―。エネルギッシュな半生と、メキシコ古代文明の魅力を語る。
目次
序章 研究とロマン
第1章 「異文化」という窓から―考古学に出会う
第2章 あこがれの新大陸古代文明
第3章 謎は大きいほうがいい―「神々の都」の謎にせまる
第4章 考古学からメキシコ、そして世界を覗く
終章 人の一生と人類の歴史
著者等紹介
杉山三郎[スギヤマサブロウ]
1952年静岡県生まれ。東京経済大学経済学部卒業。静岡県藤枝市で発掘調査に従事。1978年からメキシコに渡り、メキシコ国立人類学歴史学研究所に入り1987年まで考古学調査に従事。その後アメリカ合衆国マサチューセッツ州ブランダイス大学、アリゾナ州アリゾナ州立大学大学院で勉学・研究を重ね、1995年に博士号(人類学)取得。アリゾナ州立大学研究員、ハーバード大学客員研究員などを歴任し、1999年より愛知県立大学助教授、教授を経て、2009年から同大学大学院・国際文化研究科特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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geromichi
5
ティオティワカンをはじめとしたメソアメリカ文明の遺跡を発掘してきた考古学者の自伝的なエッセイ。研究内容についてもちろんふれられている。まだ海外旅行があまり一般的でない80年代に大学にも属さず単身メキシコに渡り、現場の下働きから始めた著者の行動力と思い込む強さは素晴らしい。「過去の行いの結果として今がある」という言葉は、移動を重ねてきた著者の半生にあてはまるだけでなく、考古学者の立場から現在の文明について考察する姿勢としても、重要な事を示唆していると思う。2019/11/18
takao
2
ふむ2017/06/05
花陽(かよう)読書会
1
古代メキシコ展 https://mexico2023.exhibit.jp/ に着想を得て本を探していたら、ティオティワカン文明の発掘に携わっている日本人(杉山三郎氏)がいることを知り、その彼の自伝である、この1冊を読書会にて紹介を致しました。読書会メンバーには朝日新聞記事(有料記事) https://digital.asahi.com/articles/DA3S15674045.html を資料として配布しました。2024/06/11