内容説明
あなたの知らなかった神戸。歴史と伝説が何層にも積み重なってきた神戸のすがたを、さまざまな古地図や絵図の読み解きで明らかにする。文字情報だけではわからない街道や自然景観の変遷、港町の情景、近代文学者たちのまなざし…。
目次
1 色と形でみる町と村(方形と楕円で表す町と村―慶長と元禄の「摂津国絵図」;最高傑作の地図帳に描かれた街―「国郡全図」 ほか)
2 海と山と川の風景(海中の軍事情報が満載―「正保摂津国絵図」;六甲山中にも一里塚―摂津と播磨の「天保国絵図」 ほか)
3 歴史と伝説の舞台(海と結びついた征服伝承―「古事記」・「日本書紀」;都人の海の玄関口―「万葉集」 ほか)
4 古地図で読む近代文学(新開地で見た情景―横溝正史『探偵小説五十年』;異国情緒のメリケン波止場―今東光『悪童』 ほか)
著者等紹介
大国正美[オオクニマサミ]
1958年福井市生まれ。1981年京都大学文学部史学科卒業。専攻は日本近世史。神戸新聞社取締役の傍ら、ボランティアで神戸市東灘区にある神戸深江生活文化史料館館長を務め、神戸史学会の雑誌『歴史と神戸』編集を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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