内容説明
日本文学の「語り」が国境を越えた!古典「竹取物語」や瀬戸内寂聴作「しだれ桜」などの文学を、日本語のまま声で表現する「語り」。外国人が笑い、涙して共感する「語り」の魅力を伝える。
目次
第1章 「語り」が総合芸術になる(語りの道を歩んで;命の作品「しだれ桜」とめぐり会う;「竹取物語」で伝える古典の世界;平野啓子さんの語りを聞く)
第2章 「語り」が織りなす不思議な縁(出会いの日;リヨンのポール・ボキューズでの朗読)
第3章 文化交流使ドイツからトルコへの旅(勘違いが開いた海外公演の扉;外国人向けの演目を決める;「竹取物語」を海外向けにアレンジ;「しだれ桜」で男女のかなわぬ恋を伝える;日本語は外国人にどのように聞こえているのか)
第4章 輪誦語りで言葉の壁を越える(「輪誦語り」の開発)
第5章 魂に響く「語り」の世界へ(古代から続く語りの歴史;日本語を縦書きで見ること;語りの表現)
著者等紹介
平野啓子[ヒラノケイコ]
語り部・かたりすと。大阪芸術大学放送学科教授。武蔵野大学非常勤講師(伝統文化研究)。「NHKニュースおはよう日本」のキャスターや、大河ドラマ「毛利元就」本編の語り等を務める。一方、古典から現代までの名作・名文を暗誦するプロの語り部・かたりすととして国内外で公演。語りを鎌田弥恵氏に、朗読を故山内雅人氏に師事。文化庁芸術祭大賞等受賞。平成26年度文化庁文化交流使として海外で日本の語り文化を紹介。日本ユネスコ国内委員会広報大使
子母澤類[シモザワルイ]
作家。石川県加賀市生まれ、金沢市で育つ。東京の建築設計会社の設計アシスタントなどを経て、平成8年官能小説「古都の風は女の炎を燃やす」を発表。スポーツ新聞、週刊誌などで多くの小説を執筆。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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