内容説明
昭和25年、美川の仏壇店で修業途中で親方が営業停止。中途半端で放り出された「私」は、再度金沢で徒弟として身を投じた。無給の5年間を経て一人前になった時には、我が家は困窮の極み。やっと父親と二人で仏壇を作れると思った矢先、父が51歳で突然他界する。さあ、どうする。踏んだり蹴ったりの職人人生に光は差すのか?伝統工芸最高の技術を守り抜く男の七転び八起きの半生記。
目次
唄ごころ とある割烹にて
丁稚奉公 昭和二十五年
越中峠越えと大宴会 昭和二十六年一月
絵ごころ
女学生と若者 昭和二十六年一月
母からの手紙 昭和二十六年四月十四日
出会い 江差追分の集い 昭和二十六年四月
年季明け前後 昭和二十八年五月
密告 昭和三十年
父、倒れる 昭和三十一年〔ほか〕
著者等紹介
島田達之助[シマダタツノスケ]
昭和8(1933)年1月3日石川県石川郡美川町(現白山市美川)生まれ。昭和22(1947)年美川小学校高等科卒業。同4月美川仏壇荒木儀一郎に弟子入り。昭和25(1949)年4月金沢仏壇の店に弟子入り。昭和29(1954)年5月独立。平成6(1994)年12月石川県から表彰状。平成18(2006)年4月伝統工芸士認定。平成26(2014)年6月美川仏壇協同組合理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。