内容説明
千利休の高弟、山上宗二は頑ななほど実直で純粋な性格のため、豪華絢爛を好む天下人豊臣秀吉の美意識と合わない。次第に反感が膨らんでいき、ふとした時に出てしまう批判めいた言動は秀吉の怒りをかい、2度も謹慎処分をくらった。そんな住みにくい関西に別れを告げ、新境地を求めて東へくだった。しかし、そこに待っていたのは想像を絶する非業の運命だった…。
著者等紹介
五本松昌平[ゴホンマツショウヘイ]
金沢市生まれ。地元で中高大を卒業。久しく趣味として加賀毛鉤を研究し、手作りし、腕試ししたほか、俳句、和歌、詩、戯曲、小説等の創作にも取り組む。作品の一部は、「北陸文学」(金沢)、「桔梗」(大阪)、「峠」(名古屋)等の同人誌に長らく次々と掲載して今日に及ぶ。所属は、日本文藝家協会(二十年余り)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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