内容説明
「正信偈」はいわゆる真宗門徒の間で、時、処を選ばず、いろいろの場面で親しみをもって読誦されてきた親鸞の著述です。主著『教行信証』の中で語られた偈文(詩)であり、もとは独立した書物ではありませんが、親鸞の教えの要をよく伝えており、これを熟読するだけでその教えの核心に触れうる内容をもっているものです。本書は、読んで覚え、書いて字句を確かめ、そして内容に触れていただくことを目的として編集されています。読誦に際しては耳で確かめることができますと便利であろうと考え、CDを用意しました(東・西両派でのもの)。また字句を確かめつつ親鸞の教えに近づいていただくために、「正信偈」の字句を直に書き写す書写の欄を設けてあります。
目次
「正信偈」について(正信偈の成り立ち;お勤めと読誦;「正信偈」の構成)
現代語訳で正信偈を読んでみましょう
一句ずつ覚えましょう
まとめ―全部を通して書いてみましょう
著者等紹介
新田雅章[ニッタマサアキ]
福井県立大学名誉教授、石川県白山市の真宗大谷派・徳證寺住職。東京大学大学院博士課程修了、文学博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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