目次
暁烏敏の挑戦(青春と挫折―宗門革新運動;脚光と恩寵―仏教革新運動;地の意義―信仰の確立;ま哀しき恋をなしつる―人間解放;世界を旅して―文明見聞;十方の衆生に―浄土の建立)
暁烏敏と宮沢賢治―明治三十九年東北の真宗仏教
暁烏敏の出遇い
暁烏敏の意義
暁烏敏と香草舎
著者等紹介
松田章一[マツダショウイチ]
昭和11(1936)年、能美市(旧辰口町)生まれ。昭和30年小松高校卒。昭和34年金沢大学法文学部卒。34年暁烏敏全集刊行会勤務。36年金沢大学助手。39年金沢大学教育学部附属高校教諭。平成7年同副校長、昭和60年中国上海復旦大学外文系講師。平成10年金沢学院大学附属金沢東高校副校長。13年同校長。15年金沢学院短期大学教授。昭和58年戯曲「島清世に敗れたり」で文化庁舞台芸術創作奨励賞。金沢市民文化活動賞(昭57)、鏡花劇場代表者(平2)、石川県文化活動賞(平11)。著書に『戯曲集和菓子屋包匠他』(平9、第25回金沢市民文学賞)など
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感想・レビュー
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nbhd
5
暁烏の女性問題に関しては、この本が最も詳しい。読んでて、ゲスの極み騒動を凌駕するほどワイドショー大好き!的メンタルが蠢めいた。親鸞さんの煩悩に倣って、自身の肉欲を「どうしようもない私の煩悩」に還元してしまえるところに暁烏のMUTEKIロジックがあるようで、そこには愛すべき愛人さえ不在なのだから益々MUTEKIだ/(暁烏3)僕はこれまで「近代」ってのに近寄れなかったのだが、鎌倉の親鸞と平成の書店の精神世界コーナーの結び目として近代の産物である暁烏がいるという仮説をもって、漸く近代に近寄れそうな気がしている。2016/09/02