福澤諭吉と丸山眞男 - 近現代日本の思想的原点

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福澤諭吉と丸山眞男 - 近現代日本の思想的原点

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  • サイズ A5判/ページ数 453p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784832968769
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C3031

出版社内容情報

●本書の特徴

日本の文明化と独立保持のために奮闘した福澤、福澤を原点に近代日本を批判し、真の民主化と国民主義の革新を求めた丸山。幕末から明治、戦前から戦後の「脳中大騒乱」時代、日本の変革に賭けた二人の知的格闘を跡づけ、近現代日本思想史を統一的に捉える。

●目次

はしがき
凡 例


 第一部 福澤諭吉
      小伝

第1章 福澤諭吉の明治維新論
 一 はじめに
 二 福澤の「明治維新」論
 三 福澤の日本文明化構想
 四 民撰議院設立論争のもった意味
 五 推測の裏付け
 六 維新革命の歴史的性質の理解
 七 維新革命観の内包
 八 学者の任務と歴史観上の惑溺
 書評1 伊藤彌彦著『維新と人心』(東京大学出版会、1999年)

第2章 福澤諭吉の戦略構想──『文明論之概略』期までを中心に
 一 課題と方法
 二 文久慶応期。「親玉の御師匠番」
 三 幕府倒壊の前夜から明治四年前半頃まで。「読書渡世の一小民
 四 明治四年後半から七年初頭頃まで。「私立中産の学者」
 五 明治七年二月頃から八年半ば過ぎ頃まで。「文明の理論家」と「外交の政論家」
 補論1 いわゆる「慶應義塾官有案」について

第3章 「理論」と「政談」
 一 はじめに
 二 「文明の全大論」vs.『時事小言』
 三 「理論」と「政談」
 四 『分権論』──「政治思想」家の誕生
 補論2 「奴雁」と「雁奴」

第4章 福澤諭吉と『時事新報』社説をめぐって
 一 はじめに
 二 問題の歴史的背景
 三 社説の作られ方と石河の占める位置
 四 石河による社説の選別規準
 五 社説問題をめぐる研究史
 六 石河「例言」の解釈をめぐって
 七 起案者同定の困難
 八 社説に対する福澤の責任意識

第5章 福澤諭吉の東洋政略論の研究史──敗戦直後から1970年代まで
 一 はじめに
 二 「学説史」研究の必要と執筆の動機
 三 敗戦直後から1950年前後まで──東洋連帯説とアジア侵略の元凶説
 四 1950年代後半から60年前後──視点の多様化と「脱亜」の流布
 五 60年代末から70年代──研究史的関心の登場、分析の総合化と分節化
 書評2 青木功一著『福澤諭吉のアジア』(慶應義塾大学出版会、2011年)


 第二部 丸山眞男
      小伝

第6章 戦時下の丸山眞男における日本思想史像の形成──福澤諭吉研究との関連を中心に
 一 はじめに
 二 福澤諭吉──近代日本批判の基準
 三 当時の知的気候と丸山福澤論の反時代性
 四 近世思想史研究と福澤儒教批判論との学問的関連
 五 日本思想史における近世と近代の架橋=正系の自覚
 補論3 徳川体制と儒教との関係──津田学説と丸山学説の比較を中心に
 補論4 丸山眞男における中国像の変容──敗戦前後を中心に

第7章 丸山眞男における福澤観の転回──「福沢に於ける「実学」の転回」について
 一 はじめに
 二 論文執筆の時代背景
 三 丸山福澤論におけるこの論文の位置
 四 「まえがき」部分の要約と論点の整理
 五 本文の構成と要約
 六 和辻・羽仁・丸山──福澤論をめぐって
 七 先行業績からの摂取

第8章 理念としての近代西洋──敗戦後二年間の言論を中心に
 一 はじめに
 二 人間革命の理念──その歴史的文脈(一)
 三 人間革命の理念──その歴史的文脈(二)
 四 人間革命の理念──その歴史的文脈(三)
 五 近代日本批判の諸相(一)
 六 近代日本批判の諸相(二)
 七 近代日本批判の諸相(三)
 八 おわりに

第9章 丸山眞男の「市民社会」論
 一 関心の所在
 二 丸山による「市民社会」の用例とその意味連関の検討
 三 おわりに
 補論5 「市民社会」と「開かれた社会」

第10章 竹内好における歴史像の転回──大東亜・魯迅・アジア
 一 問題の提起
 二 孫歌著『竹内好という問い』について
 三 「大東亜」の理念と近代中国史像の形成
 四 『魯 迅』──回心と近代日本史像の形成
 五 歴史像の転回と「アジア」の理念
 書評3 孫歌著『竹内好という問い』(岩波書店、2005年)

第11章 日本近現代史像の構築と同時代批判
    ──三谷太一郎著『近代と現代の間 三谷太一郎対談集』を読んで
 一 内容の概観
 二 「近代と現代の間」が意味するもの
 三 冷戦終焉後の諸問題──経済、安保、政治社会

第12章 人・著書・講義の紹介と論評
   1 『日本政治思想史研究』──東大出版会50年の本棚から
   2 1950年代後半の丸山眞男講義録について
   3 中文訳「日本の思想」序文
   4 ある講義と演習
   5 書評:丸山眞男著『「文明論之概略」を読む』(上中下三巻、岩波新書、1986年)
   6 人生への追記──『定本丸山眞男回顧談』解説
   7 丸山眞男文庫の意義と可能性につい

第13章 『丸山眞男講義録』をめぐって──対談と鼎談
   1 『丸山眞男講義録』七冊完結にあたって──松沢弘陽との対談
   2 『丸山眞男講義録』別冊刊行にあたって──宮村治雄・山辺春彦との鼎談


初出一覧
後記
索引



●著者紹介

平石 直昭(ヒライシ ナオアキ)
1945年東京生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学社会科学研究所助手、千葉大学人文学部(改組により法経学部)助教授、東京大学社会科学研究所助教授、同教授、帝京大学教授、デリー大学・北京日本学研究センター・ベルリン=フンボルト大学・放送大学の各客員教授、日本思想史学会会長、政治思想学会理事、東京女子大学丸山眞男文庫顧問などを歴任。
現在、東京大学名誉教授、福澤諭吉協会理事。
専攻は日本政治思想史。

■著書
『荻生徂徠年譜考』(平凡社、1984年)
『一語の辞典 天』(三省堂、1996年)
『日本政治思想史──近世を中心に』(放送大学教育振興会、1996年、改訂版2001年)

■編集・校注
『近世儒家文集集成[3]徂徠集・徂徠集拾遺』(ぺりかん社、1985年)
『アジアから考える[5]近代化像』、『同[7]世界像の形成』(東京大学出版会、1994年)
『丸山眞男講義録[6]日本政治思想史1966』、『同[7]日本政治思想史1967』(東京大学出版会、それぞれ2000年、1998年)
『思想史家 丸山眞男論』(大隅和雄と共編、ぺりかん社、2002年)
『公共哲学[17]知識人から考える公共性』(金泰昌と共編、東京大学出版会、2006年)
『公共する人間[3]横井小楠』(金泰昌と共編、東京大学出版会、2010年)
『政談──服部本』(平凡社東洋文庫、2011年)
『丸山眞男座談セレクション』上下(岩波現代文庫、2014年)
『丸山眞男集 別集』第1巻~第3巻(黒沢文貴と共編、岩波書店、2014~2015年)
『定本 丸山眞男回顧談』上下(松沢弘陽、植手通有と共編、岩波現代文庫、2016年)
『丸山眞男講義録[別冊一]日本政治思想史1956/59』(山辺春彦と共編、東京大学出版会、2017年)  など

■翻訳
ケイト・W・ナカイ著『新井白石の政治戦略──儒学と史論』(小島康敬・黒住真と共訳、東京大学出版会、2001年)  など