出版社内容情報
社会主義体制下のロシア正教に対する社会心性・宗教性を、教会・修道院建築、イコン、フレスコ画他の美術作品の処遇から叙述する。1953年からペレストロイカ開始までの後期社会主義時代を中心に、社会主義体制下のロシア正教に対する社会心性・宗教性を、教会・修道院建築、イコン、フレスコ画他の美術作品の処遇から叙述する意欲作。ロシア語アーカイブ資料やインタビューなど貴重な資料も提供する。
はじめに
第一章 ソヴィエト・ロシアにおける宗教政策の展開と
宗教の社会的変容
第二章 ソヴィエト・ロシアにおける宗教・社会主義・世俗化
第一節 神なき後の社会主義か
──宗教と世俗をめぐる概念について
第二節 後期社会主義時代のソヴィエト的公衆と
宗教文化財への関心
第三節 小 括
第三章 宗教をめぐる学知の確立
第一節 第二次世界大戦以前のロシアにおける宗教研究の展開
第二節 科学的無神論によるソ連宗教研究の完成
第三節 科学的無神論とは何だったのか
──科学的無神論と無神論博物館の活動から
第四章 史跡・文化財保護運動の展開
第一節 教会建築が文化遺産となるまで
第二節 大祖国戦争からフルシチョフ体制までの
文化遺産保護運動の展開
第三節 ブレジネフ時代の史跡・文化財保護運動
結 論
第五章 科学的無神論の展開と「信者」の相貌
──ウラジーミル州でのフィールドワークを中心に
第一節 ソヴィエト・ロシア初のツーリズム・センター、
スーズダリ
第二節 ウラジーミル・スーズダリ博物館と無神論プロパガンダ
第三節 信者共同体と博物館によるウスペンスキー聖堂の共同利用
第四節 「聖地」創造──農村部における信仰と無神論政策
結 論
第六章 ふたりのアンドレイ ──ルブリョフとタルコフスキー
第一節 ルブリョフ美術館の開館と一般公開
──1947年のモスクワ建都800周年と
1960年のルブリョフ生誕600周年
第二節 「六〇年代人」にとってのルブリョフ、
「六〇年代人」としてのタルコフスキー
第三節 映画『アンドレイ・ルブリョフ』におけるロシアと
ナロードのイメージ──正義の使者でも殉教者でもなく
第四節 再び、ルブリョフへ
第七章 記憶への旅 ──社会主義の経験と景観表象の変容
第一節 「ロシアの北」という心象地理と場の聖性
第二節 「驚嘆すべきナロードの芸術」
──キジー島における木造建築と民族文化の博物館
第三節 「神秘の地、ゲニウス・ロキ」
──ソロフキの美と隠された痛み
第四節 語られぬ過去と懐古する語り──ヴァラーム博物館
結 論 ──聖地はいつも満員御礼
おわりに ──「聖なる景観」……あいまいな愛国主義の聖性
あとがき
文献一覧
人名索引
事項索引
高橋 沙奈美[タカハシ サナミ]
著・文・その他
目次
第1章 ソヴィエト・ロシアにおける宗教政策の展開と宗教の社会的変容
第2章 ソヴィエト・ロシアにおける宗教・社会主義・世俗化
第3章 宗教をめぐる学知の確立
第4章 史跡・文化財保護運動の展開
第5章 科学的無神論の展開と「信者」の相貌―ウラジーミル州でのフィールドワークを中心に
第6章 ふたりのアンドレイ―ルブリョフとタルコフスキー
第7章 記憶への旅―社会主義の経験と景観表象の変容
著者等紹介
高橋沙奈美[タカハシサナミ]
静岡県浜松市生まれ、岐阜育ち。2003年京都大学文学部現代文化学専攻卒業。2011年北海道大学文学研究科地域文化学専攻博士後期課程学位取得(学術博士)。北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 皮膚病理組織診断学入門