目次
第1章 バウムガルテンの世界論
第2章 カントにおける世界考察の方法
第3章 カントの自然概念―「名詞的自然」としての世界
第4章 第二類推論と充足根拠律
第5章 モナド論に対する応答としての「第三類推論」
第6章 デザイン論証とAls‐Obの方法―ヒュームの『自然宗教に関する対話』に対するカントの応答
著者等紹介
増山浩人[マスヤマヒロト]
1983年東京都福生市に生まれる。2002年啓明学園高等学校卒業。2006年学習院大学文学部哲学科卒業。2014年北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、日本学術振興会特別研究員PD(上智大学)。日本カント協会第6回濱田賞(2011年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bevel
4
ヴォルフないしバウムガルテン結構ライプニッツ読んでるやん!というのが率直な感想。彼らがライプニッツを骨抜きにしたというイメージがあったので。結局、カントを、バウムガルテン経由で、ライプニッツ的な「世界の統一」という問題のやりなおしとして読むという感じ。弁証論ごりごりと思いきや類推論で戦うのねとか、わかりやすい「世界の質料、世界の形式、世界の全体性」というバウムガルテン的な三分法が、『純理』に入るともにょるのは、惜しいなとか思った。ただ、わからなかった語彙がクリアになるので、歴史的アプローチはやはり善だな。2022/04/03
-
- 和書
- 史記 〈3〉 小学館文庫