出版社内容情報
戦国秦漢時代の墓地から出土した術数文献、特に『日書』を中心に、その構造的・思想的特徴、および伝承、歴史的変遷を考察。
内容説明
20世紀以降、戦国秦漢時代の墓地や遺跡からの文学資料の出土が続いている。この中には大量の術数(占術)文献も含まれる。本書は、これまでに出土の術数文献のほぼ全て(67種)の解題を掲載。最新の資料、最新の学術成果に基づいて、従来の伝世文献・思想文献のみに依拠した研究とは大きく異なる、中国古代思惟の実態を浮き彫りにする。
目次
新出土資料と中国古代術数研究
第1部 解題篇(天文;五行;蓍亀;雑占;形法)
第2部 論文篇(睡虎地秦簡『日書』における神霊と時の禁忌;中国古代の神〓(さつ)―戦国秦漢出土術数文献に見るもうひとつの天道観
『日書』における禹歩と五画地の出行儀式
玉女反閉局法について)
著者等紹介
大野裕司[オオノユウジ]
1978年生まれ。2010年北海道大学大学院(文学研究科・歴史地域文化学専攻・中国文化論講座)博士後期課程修了。博士(文学)。中国・清華大学(2007~09年)、北京外国語大学(2010~11年)に留学。日本学術振興会海外特別研究員として国立台湾大学中国文学系客座研究員(2011~13年)を経て、北海道大学大学院文学研究科専門研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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