感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ通信
18
先日YouTubeの生中継で受講した沼野充義さんの「最新」講義 「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」に触発されて懐かしい本を手に取ってみた。このテキスト、初めにギリヤーク(ニウヴ)語で録音したというから、出版当時はともかく今ならきっと、一つ二つ、ギリヤーク語の音声と紐付けて紹介できるのではないかしら。再版も含めてどこか出版社で検討してくれたら良いのになあ。2020/04/12
Panico
1
北方民族の生活や自然観を窺い知る事のできる、とても貴重な資料的価値の高い一冊、なのだが…基本口述者の話したまんまの言葉で書かれているので、標準語訳がないと満足に意図を追うのもおぼつかないなんて事もあるのが困りもの。アイヌ、オロッコ、サンタン、ツングース等の異民族の話が目立って多いのが興味深い。結構交流もしくは衝突(そういった面を思わせる話がちらほら)があったのだろうか2013/04/11