内容説明
本人や家族による実例のほか、同僚や隣人、医師など周囲からの視点によるケースも豊富に紹介。多面的かつ客観的に「統合失調症という事実」がわかる内容です。
目次
第1章 症状―被害妄想と幻聴が主です
第2章 治療―最初の症状は、薬でおさまります
第3章 無治療―統合失調症は、治療しなければ悪化します
第4章 再発―統合失調症は、薬をやめれば再発します
第5章 生活―普通の生活があり、それを支えるものがあります
第6章 予防―予防のためには、統合失調症の正しい知識が広まることが必要です
著者等紹介
林公一[ハヤシキミカズ]
精神科医。医学博士。月のアクセス数が150万を超える「Dr.林のこころと脳の相談室」を運営中。このサイトの中心である「精神科Q&A」は、読者からのあらゆる質問に林医師が事実を直截に回答している
村松太郎[ムラマツタロウ]
精神科医。医学博士。アメリカNational Institutes of Health(Laboratory of Molecular and Cellular Neurobiology)などを経て、慶應義塾大学医学部精神・神経科准教授。専門は神経心理学、司法精神医学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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うぃっくす
3
100人に1人はなるらしい統合失調症。脳の病気であると知らなかった。ドーパミンがですぎてしまうらしい。だけど薬で必ず治る。けどそれを知らない人が多く放置してしまい取り返しがつかなくなっている人が多い。また、薬をやめたら簡単に再発する、ということがわかりやすく書いてある。負のイメージが強すぎて治療に二の足を踏んでしまう人が多いのもわかる。あと統合失調症かも?と思うようなみんなに悪口を言われている気がする、とか考えが漏れてるのでは?とかは誰でも通る考えなのでは。見極め難しい。ジョブズから弁当屋を買い取った…2017/10/08
digibot
2
割合として100人に一人が発症する。現在は根治はしないが薬で治ることがわかっている。病識→治療ではなく、治療→病識が通常である。なんとなく頭が良い人がなる病気という印象がある。2015/07/15
万次郎
2
統合失調症患者とその家族の悲惨さを、実例を中心に記述している。発症した場合の対策は、早く気付いて、その筋の医者に連れていく事が大事としか書いていない。少し物足りない。2015/05/05
ところてん
2
やっと手に入った本です。著者の林公一さんは、あのQ&AのDr.林さんです。実際のものはわかりませんが、リアルな例を通して統合失調を解説されています。私もこの本の著者と同じく統合失調症の理解が広まることを願っています。2013/05/21
lendormin
1
昔に比べれば対策も社会の理解も進んできた統合失調症、とはいえ対応を間違えれば危険な病気であり患者本人の負担は非常に大きいものがある。統合失調症を患った患者は何を見、聴き、考えているのだろう。周りは患者の声をどのように受けとめ、支えてあげられるだろう。そのようなことをそれぞれのケースを通じて知ることができます。統合失調症は脳の不調の一種で、治療により治る病気である、ということが、希望を与えてくれます。2019/05/06