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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
すい
22
妹の想いを知ると共に、他人を好きになったことがないことに悩む姉。友人に相談すると、好きなものを数えるところから始めろとアドバイスを貰う。一方そんな姉に対し不機嫌になる妹は、友人高柳を不用意な発言で傷つけてしまったことで自身を省みる。姉の卒業が迫る中、親友と信じていた九条の裏切りによって姉の堪えていたものが爆発して……。 面白かった。姉は姉で他人に自身の望む型通りの役を求めてたって妹の指摘はよかった。九条の自分ごと相手を傷つけることで相手が自分を忘れられなくするやり方もいい具合に歪んでた。再起のお話でした。2017/06/05
半熟タマゴ@コミック
11
自分の事を忘れさせない。その一瞬の為にあそこまでする九条さんが怖いよー。でも、九条さんの事嫌いになれないな。信頼してた友達に裏切られて深く傷ついた巴だけど、御影がずっと側にいてくれたらきっとこの先も大丈夫ですよね。2014/12/17
mt.gucti
8
お父さんなにしたの?巴が可哀想になってくる。親友と思ってた人、お父さんと近い.読めない妹。みんな他人であって、自分の期待通りになんてなってくれない。家族の再生とはいえ、妹と仲直りというか、仲が深くなったというか。好きなのが同性、だけで済まない作品でした。2015/09/08
かすくり
8
女は恐ぇ・・・。しかし御影の「受け入れなかったのはどっち?」ってセリフには、ものすごい含蓄を感じた。そして時々妙にかわいい顔をする御影の、ツンデレとはまた違う奥深さにも感服。あんまり他作品では味わえない読後感だ。2014/02/21
おこげ
8
苦みとほんのり甘さを味わいながら読み終えて表紙をみると、巴と御影、そして裏表紙の九条がそのままに表現されているのがよくわかる。「実の」家族なのに「カタチの」関係に陥っていた父娘、姉妹。姉が、妹が、それぞれ大切な人と出会いぶつかり別れ、そして気づく。人が人を愛する気持ちの難しさと多様性が正面から打ち出されているのが心にグサッとくるし、だけど温かい。負けるな、がんばれ高柳ちゃん!姉妹の新たな出発、そしてこれからに大きなエールを。まだまだ「姉妹百合」という可能性は広がるなぁと思い知らされた作品でした。2014/01/13