内容説明
世界の経済と政治を動かすエネルギー問題のとてつもない影響力とは！原油価格の騰落を支配する巨大な思惑、危機と期待にゆれる原子力発電と新エネルギー。
目次
第１章 エネルギー情報から世界の動向を掴む（石油の価格が決まっていく背景；品薄稀少の原油、その価格の動き ほか）
第２章 地球温暖化とエネルギー問題の正しい読み方（エネルギー消費の歴史と地球の未来；温暖化の危機はとっくに始まっている ほか）
第３章 原子力発電は本当に安全なエネルギーか（スリーマイルからチェルノブイリ、東海村まで、技術的安全と社会的安心とのギャップ ほか）
第４章 エネルギー政策で各国の経済がわかる（アメリカ、フランス ほか）
第５章 エネルギーニュースから２１世紀を考える（日本のエネルギー自給率は歴史上最低；新エネルギーは本当に期待できるのか ほか）
著者等紹介
中村政雄［ナカムラマサオ］
「石油ほど政治的なエネルギーはない。黒くドロドロしているが、真っ赤な血も混ざっているかもしれない―いつの時代も、エネルギーは国際政治で取引されてきたのだ」１９３３年生まれ。九州工業大学工学部工業化学科卒。東京都庁に入ったが、世の中をよくしなければと新聞記者を志し’５９年、読売新聞社入社。東京本社社会部、科学部、論説部次長を経て’８３年、論説委員。’９６年、電力中央研究所研究顧問。気象審議会専門委員、中央公害対策審議会委員、総合エネルギー調査会臨時委員などをつとめ、現在も産業技術審議会委員、原子力委員会専門委員、日本科学ジャーナリスト会議理事、日本エッセイストクラブ会員として活躍中。主な著書に『気象資源』『コロンブスの卵』（講談社）『気象経済学』（ＰＨＰ研究所）『１０歳からの科学』『原子力と環境』（読売新聞社）『日本を支える人と技術』（文芸春秋社）などがある
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