まんがタイムＫＲコミックス つぼみシリーズ 星川銀座四丁目 〈３〉

玄鉄絢

芳文社（2013/02発売）

• サイズ コミック判／ページ数 175p／高さ 21cm
• 商品コード 9784832242623
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[exsoy]

完結。1話目から15年が経っていて、解決には時間がかかるんだなぁと思ったのと、夢が叶うまで二人は想い続けたのがわかる良いラストシーンでした。

2020/08/09

[いりあ]

百合アンソロジー"つぼみ"に連載されていた玄鉄絢の"星川銀座四丁目"の第3巻です。この作品は、小学生だった乙女が社会人になるまでの成長記録でした。ここまで、乙女と湊の間に色々な事がありましたが、ファンタジーに逃げずに、横浜の星川を舞台に現実感を残したまま、見事に走りきったと思います。きちんと養子問題を解決するあたり作者の本気を感じました。凄いです。絵も良い、話も良い。希少な作品でした。しかし、この作品に限らず、百合作品の宿命ですが、連載が短かったのが残念。もっと2人のことを見守りたかった。

2015/03/07

[oooz]

つぼみ2号から最終号直前まで連載された、実はつぼみとはこの星川銀座の為の雑誌だったのではないかとも思える、しまいずむと共に屋台骨のような看板連載でした。とりあえず流行ってるぽいから百合雑誌でも出しとけ的に乱立した頃に、セックスの事しか頭にないとでも言うような安直な偏見で描かれた同性愛モノとは視点を変えた、漫画として読み応えのあるいい雑誌だったと思います。ラストは現実的に見せて理想的にまとまって、あぁこれってこういうちゃんとオチのつく話だったんだなと拍子抜けしました。イイタさんの方は落とし所あるんですかね…

2013/02/28

[オジャオジャ]

日名ちゃんの儚い恋心を消し飛ばすような乙女ちゃんと湊ちゃんのイチャイチャシーンを盗聴するシーンで心が潰れた…………何て残酷な恋の終わりなんやろ。乙女と湊の問題はまああっさり解決した印象。あまあま過ぎず苦々過ぎずちょうど良い空気の不思議な百合作品でした。ヘビロテして読んで行きたい奴！

2021/01/18

[文月葵]

年齢差、立場、そして性別。多くの壁に阻まれた難しい恋をテーマにしながらも、現実世界を舞台にここまで描き切ってくれた玄鉄先生に賞賛を送りたい。どこまでも純粋に互いを想いやる愛に満ちたストーリー。やはり年の差カップルを描かせたら著者の右に出る者はいませんね。最終巻では、危ういバランスの上に成り立ってきた二人の関係に転機が訪れます。一時の、だけど長く辛い別れ。それでも、二人の将来のためには乗り越えるべき試練であったのだと思います。書き下ろしは連載読者にはどう感じたのかな？乙女と湊、二人が幸せでありますように。

2014/02/26