感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
56
初めて回天の存在を知った時は怖かったです。靖国で見たときはさらに怖かった。本当に70年前に若者が乗り込んで特攻してたんだから恐怖すぎます。 少し、主人公の考え方や話し方が今の若者っぽいのが気になる。渡辺はどちらかというと現代人っぽいです。2014/10/26
読特
50
「自分のために生を全うし、後には何も残さず、ゼロで死ぬ」…そんな生き方さえ奨励される時代に、戦時の自己犠牲を視る。空ではなくて、海の特攻。発射され敵艦に吸い付き爆発する。爆弾そのものに人が乗る。「天を回して窮地を救う」はずの兵器。戦果には乏しかった。人間魚雷の創案者と志願兵。何故に生き、何のために死んだのか。意味がなくても、それを探すのが人生。個体が入れ替わることで、種の保存を図るのが自然の法則。他者に貢献することで幸せになれるのが本能。平和な時代に、儚い命の死にざまを思う。だからこそ生き抜きたい。2025/07/07
舞
48
なかなか重たい。生存確率0%の兵器、魚雷に乗る訓練。 なぜ死ぬのか。生きる意味は?国のために死ぬことに意味は? なかなかキツイわー。Kindle2019/03/16
ワダマコト
16
もはや笑いの要素一切なし。たぶん、これから読んでいくであろう作品だけど、同時にすごい疲れる作品でもある。絵と内容のベストマッチ。2014/08/18
Q
14
KU ●俺は死が怖い。理由は死に意味を見つけられないからだ。死に意味を見つけられるのは生きる意味を見つけられた人間だけなのかも知れない。 ▷回天。勉強したこともあったと思うが記憶が頭から抜け落ちていた。恐ろしい兵器。2021/08/11