内容説明
法然・親鸞の『浄土論註』理解は、現実社会の苦悩解決につながる。法然・親鸞の独自的解釈を忠実に継承し解説された香月院深励の『註論講苑』を基盤に、『浄土論註』全編を再読。近代教学とは異なる『浄土論註』理解によって専修念仏・往還二回向の根源的意義を明らかにし、現実社会における救いの姿を描き出す意欲作！
目次
第１部 序編（『論註』とはどのような書物か；香月院『註論講苑』文前玄義の概要）
第２部 本編“上”―偈文の註（『論註』は『浄土論』をどう読もうとしたか―難易二道判の決定的な意味；「我一心」とは何か；はじめの一行に、礼拝・讃嘆・作願の前三念門が込められている ほか）
第３部 本編“下”―長行の註（『論註』下巻に入るにあたって―長行を十科に分ける；「願生偈」には何が書かれているのか―願偈大意；起観生信章とは何か ほか）
著者等紹介
菱木政晴［ヒシキマサハル］
１９５０年、金沢市生まれ。宗教学者、真宗大谷派僧侶、元同朋大学特任教授。長年にわたり真宗大谷派の戦争責任を追及すると同時に、政教分離訴訟などの平和と人権の市民運動にも関わる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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