内容説明
本書は、1994年2月の、大阪教区伝研の会主催、第九回自主伝道研修会における、著者の四回の講義の記録です。テーマ「本願と意欲」は、こちらから出したものですが、私たち寺院に生活する者が、いつの間にか逮夜まいりの中に埋没し、意欲を失ったり、方向性を見出せずに何か悶々としている。また自己関心に執われ、他との開かれた世界に出て行けない。そういう状況を開いていけるものをつかみたいということで、取り組んだものです。
目次
現代における浄土教の意義(問題の所在;問題を考える手がかり ほか)
本願を根拠として生きる(本願の二つの流れ;本願の出どころ ほか)
阿弥陀仏を本尊とする意味(仏陀釈尊;報身 ほか)
共に生きる世界を開く(食べる権利;権利としての宗教 ほか)