内容説明
家庭の悩み、健康と病、愛する人との別れ、老いの憂いと死への恐怖…誰もが抱えている精神的な不安に向けて、宗教者は何ができるのか。仏教学、心理学、社会福祉学の成果やカウンセリング事例を紹介し、仏教とカウンセリングの理論と実践を提示する。
目次
序論 仏教とカウンセリング
1 仏教とカウンセリングの意義(カウンセリングの歩みと基本的理念;真宗法座とカウンター・グループ―「気づき」の器としての場;カウンセリングと心理学)
2 仏教の“こころ”とカウンセリング・マインド(人間性心理学(humanistic psychology)とは―主としてマズロー、ロジャーズの心理学から
禅とカウンセリング
カール・ロジャーズのカウンセリングプロセスと親鸞の三願転入)
3 仏教者によるカウンセリング(心理的カウンセリングから宗教的カウンセリングへ―事例を通して;精神分析学術と『仏説観無量寿経』―心の育ちの源;僧侶のカウンセリングに学んだ実践について―女子少年院での教誨師活動;私の仏教体験とトランスパーソナル;サトリへと至るカウンセリングマインド―空なる私とウィルバー理論)
4 心理療法としての仏教の役割と現状(遺族を支える―仏教とカウンセリングの視点;寺院における悩みの相談活動の一報告―浄土真宗本願寺派の寺院へのアンケート調査から;子どもは死んだらどうなると思っているのか?)
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